あっちの世界ゾ〜ン第八十五夜「もののけ」

もののけ姫さん談



初めて投稿します。

この話は、私が霊的なものに一切興味を持たなかった頃の話です。

私が小学校2年生の頃だったと記憶しています。

この事をきっかけに私は霊というものに興味を持つようになったのです。


奈良県の南部には吉野というところがあります。

そこには、吉野川という

結構奇麗な川がありアユを釣る人の間では、にわかに有名な地域なんです。

そこは杉の木などの栽培をしており(地元の方に は失礼ですがあえていうと)

典型的な山奥といった感じの場所です。

山奥というくらいですから、当然夜には辺りは

真っ暗になり人も起きていないので夜中にする事がないのです。


我が家の法律で(父殿のかってな取り決めですが・・・)夏の恒例!

魅惑の 「家族旅行」で吉野に行くことになっていました。

そして、その年もいつもど うり吉野に家族旅行にいったのですが

微妙にいつもとは違うことが起こってしまったのでした・・・。


先程も述べた通り山奥の地方ですので、皆、夜がはやいんです。

夜中にすることがないので寝てしまうんでしょうが・・・。

10時もすぎた頃にはすることもなく、

小学生ということもあり段々と眠りの世界へと誘われていったのです。

そして、眠ってしばらく経ったその時・・・ 恐怖は起こりました。


私が泊まっていた部屋は3階(だったと記憶しています)のですが、

どうも近くに人間がいる気配がするのです。

最初は“親父さんと母さんがおきてるのかなぁ”と思いました。

だが、自分の左右を見てみると二人とも眠っていたので、

“気のせいか”ということで(眠たかったせいもあり)その場は納得しました。

しかし、 どーにもこーにも気配がするんです。

しかも窓の外に!!!


気にはなっていましたが窓にはカーテンがかかっていなかったので。

恐くて見ることができませんでした。

しかし、親が隣にいるので何かあっても大丈夫という安心感から、

勇気を出して窓の外に視線を向けました。

するとそこには・・・・


白い(光っているようにも見えましたが・・ ・)服を着た髪の長い女の人が・・・。

やや寝ぼけていたせいもあり “ああ、やっぱり人がいたんだ・・・”

と思っていましたが、よく考えるてみるとその部屋は3階なんです!!

そのこ とに気が付いた瞬間恐怖のあまりパニックになってしまいました。

そのさなか に窓の外に向いている視線が更にはっきりと女の人をとらえたのです。

先程は気が付かなかったのですが、

その女の人は身体の右半分の大部分が欠けていたのです!

(透けていたようにも思えました が・・・)

さらなる恐怖に襲われ親に泣き付くこともできなかった私を嘲笑うかのように

その女性はずれていたゆ視線をっくりとこちらに向けまだしました。

そして、遂には目と目が合ってしまったのです。

その瞬間に私は恐怖の限界に達し、気を失ってしまいました。


気が付くと朝日が窓から差し込んで、世間的にはさわやかな朝を迎えていました。

両親も既に起床して活動を始めていました。

私は昨日の夜に起こった出来事を子どもなりの少ないボキャブラリーをもってして

必死に伝えたのですが、全くといっていいほど信じてもらえず

「夢」の一言でかたずけたれてしまいました。

その時はそう言われれば「夢」かもと私も自分で信じ込んでしまい ました。


すくなくとも「夢」としても一つは言える真実があります。

それはこの時 のことは今となっては懐かしい出来事ですが、

そのことが私が未知の体験をするようになる最初の恐怖だったのです。




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