あっちの世界ゾ〜ン第五十夜「カウント2.9!! そして...」

ぱわっちさん談


お早うございます。ぱわっちです。

このHPに遭遇してから、いろいろ不思議な体験をさせてもらってます。

今回は、つい先日私が体験した霊体験を書き込ませて頂きます。


今週の火曜日(9/29)、私は翌日の現場作業に備えて普段より早く床につきました。

しかし現場がうまく立ち上がるか不安になっていたせいか、夜中の3時前になって

ふと目が覚めてしまったんです。


「あかんな〜、眠れんわ...」


私は音楽でも聞いてリラックスすれば眠れるだろうと思い、

コンポの電源を入れる為に体を起こそうとしました。

ところが私の意志に反して、体がピクリとも動かないんです。


「あれ〜、これってもしかして...『金縛り』?」


この時、私の心は期待感に満ち溢れていました。

なんといっても初の金縛りですから。

私は「何か起きねぇかな」と思いつつ、新たな展開を待ちました。

するとしばらくして部屋の空気が異様に重く感じられたかと思うと、どこからともなく


「...ハァ...ハァ...ハァ...ハァ...」


と息を切らせるような声が聞こえてきたんです。

私は「うひゃ〜、来た来た来た来た〜♪」と思い、

とりあえず目をつぶって様子を窺いました。

最初その気配は部屋のあちこちに移動しながら、ただひたすら


「...ハァ...ハァ...ハァ...ハァ...」


と繰り返すばかりでした。

私は正直ガッカリしてしまいました。

「怖いといえば怖いけど所詮こんなもんなのか...」と...


ところが、私の落胆を感じ取ったのか『彼』は新たな行動をとったのでした。


(続く...)


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う〜ん、長くするつもりは無くても長くなってしまいます。

スイマセン。m(_ _)m


(続き)

次の瞬間、私は息が詰まるかと思いました。『彼』が私の上に乗っかってきたんです。

それも信じられないくらい重い。

私の会社にはスゴイ太った人がいて酔っぱらうと人の上に

乗っかってくるんですけど明らかにそれ以上の重さを感じました。

私は「うっ、コイツ、スゲー重い」と思いながら息苦しさに耐えました。

『彼』は私の体をフォールするような形で乗っているようでした。

そして私の左側からは


「...ハァ...ハァ...ハァ...ハァ...」


と例の息づかいが聞こえてます。

私はこの時点に於いても精神的に余裕を持っていました。

なんせ相手は所詮『デブ男』ですから...


私は『彼』の姿を拝もうと右目を薄く開けて目線を下に向けました。

すると「Yシャツにズボン姿の太った男」が私を押さえつけているのが見えました。


「うわぁ、すげぇ『デブ』」


私は感心しながら視線を左右に走らせました。

よく見ると『彼』のズボンはズタズタになっており両足が膝下からちぎれているようでした。

視覚的に霊を捉えたせいか、ここにきて私はようやく恐怖を感じるようになりました。


「私の体の上に『両足のちぎれた男』が乗っているんだ」と...


私は焦りました。

いつまでこの苦痛が続くのか...『彼』はいつまでこうしているつもりか...

さらに、そんな私の心を見透かした様に『彼』の行動がエスカレートしていきました。


(続く...)


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


(続き)


突然『彼』が出始めてからずっと続いていた、あの


「...ハァ...ハァ...ハァ...ハァ...」


という息づかいが私の頭上の方に移動したんです!!

しかし、私の体の上には確かに『彼』が乗っている感触があります。


「そんな、だってコイツは俺の上にまだ乗ってるじゃないか!!」


しかし『例の息づかい』は間違いなく頭上から発せられています。

ここにきて私は『彼』の首だけが彼の体を離れて私の頭上に浮いている事を悟ったのです。


私は、もの凄い恐怖心に駆られた為、必死になって心の中で念仏を唱えました。

それでも『彼』は『そこ』に居続けます。

そして次の瞬間、『例の息づかい』が私の耳元に移動しました。


「...ハァ...ハァ...ハァ...ハァ...」


私は動揺しながらも念仏を唱え続けました。

...どのくらい念仏を唱えていたでしょうか『彼』が低く、くぐもった声で


「...ハァ...ハァ.......ちくしょう...」


と呟くと体が急に軽くなるのを感じて『彼』の気配が消えたんです。

私は慌てて飛び起き、電気をつけて布団にくるまりながら朝になるのを待ちました。


(続く...)


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ふ〜、これで完結です。

(続き)

南側の窓の外の景色が白くなり始めると私は安堵の溜息をついて再び眠りにつきました。

そして気が付くと私は目覚ましの甲高い音に包まれていました。

異様に倦怠感を感じるものの、それ以外はいつもと変わらぬ朝を迎えていました。


「夢...だったのかな?」


私は昨夜起きた事を鮮明に覚えていましたが、

今一つ、現実に起きた事だという実感が湧きませんでした。


「仕事で疲れてるから、こんな変な『夢』を見たんだな...」


私は自分にそう言い聞かせてシャワーを浴び、身支度をして家を出ました。


「それにしてもやけにリアルな『夢』だったよな...」


家を出た後、ふと自分の部屋が気になった私は振り返って2階の自分の部屋を見ました。

...そして、昨夜の出来事が『夢』でなかった事を悟りました。


部屋にいた時はカーテンを閉めていた為に

気が付かなかったんですが、西側の窓が開け放たれていたんです。

最近雨が多いので、この半月程、鍵を掛けて一度も開けてないはずの窓が...!?


...今日も私は『あの部屋』に戻って夜を過ごしています。

あれから『彼』は現れていません。

但し、私が夜、電気を付けて寝るようになったからかもしれませんが...

そして私には一つだけ心配な事があります。

今月(10月)の半ばに母が勤めている工場で2泊3日の旅行が行われるんです。

その間、私はこの家にひとりきりで過ごさねばならないのです。


もし、その時に『何か』が起きるかもしれないとしたら...あなたならどうしますか?


...そして、私はどうすべきなのでしょうか?


(END)





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