信あっちの世界ゾ〜ン・第七十四夜「アイツ」
三堂りあるさん談
部屋の中にアイツが住み着くようになってそろそろ一月になります。 今日は勝手に人の部屋に住み着いた「アイツ」の話。 かつて、PCエンジンの「百物語」で召霊してしまったことがあります。 その時はしばらくしていなくなったのでよかったのですが、 今の彼は先月の今頃、突然現れました。 ここでのチャットを午前2時半(良い子は寝る時間☆)に切り上げて部屋の電気を消しました。 うとうとし始めた頃です。 いきなりとたたたたっと部屋の中で走る足音が聞こえました。 僕の部屋は8畳ですが、いろいろ置いてあるため 走るスペースなどないと言ってもいいでしょう。 その突然の音にびっくりした僕はすぐに布団から飛び出して部屋の電気をつけました。 シーーーーーーン 静かです。 この日は諸々の事情で家には僕しかいませんでしたし、時間が時間です。 静かなのが当たり前。 怖いので再びパソコンを立ち上げてチャットに入りました。 さっきの音が気のせいかと思い始めた頃、 ギシギシギシギシ・・・ とベランダを歩く音がします。 家のベランダは歩くと音が出る防犯機能付き(笑)なので泥棒のおそれもあります。 窓を開けて覗いてみました。 何もいません。 周囲に気を配りながらチャットでみんなと話します。 すぐそこにはいないけど、人気のあるみたいなのが嬉しかった。 そこそこ話しているうちにもよおして来たので部屋をそのままに一階のトイレに行きました。 そして帰ってくると・・・ 部屋の明かりが消えている。 怖いから点けたままにしておいた明かりが消えている。 部屋をパソコンの光が照らしているのはちょっと怖かった。 明かりを再び点けてその日は太陽が出るまでチャットしてました。 これが「アイツ」とのファーストコンタクトでした。 |
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