あっちの世界ゾ〜ン第二十参夜「先客が怖い」

ちゃるさん談




エレベーターって先客が怖いときありますよね。

特に深夜とか、やけに人がいない白昼とか。

友達(男性)から聞いた話ですが、

友人のマンションは築ン10年なので、エレベーターがすごく古いそうです。

つまり、スピードがのろく、呼んでもなかなか来ないのです。

場所は駅前とかではなくて、住宅地の中なので

セールスとか知らない人は入り込まない場所にあるのです。

今年の7月、白昼のことだったそうですが、たまたま仕事の関係で

自宅のそばまで来た彼は「少しさぼろ」と思い、エレベータを呼んだそうです。

暑い日なので、住人は誰も外に出ていません。

エレベータは上の階から降りてきました。

扉が開くと、先客がいました。

当然、降りるのだと待っていましたが、降りません。

斜め後ろを向いた女性だったそうです。

古い機械なので、上に行きたいのに、

ボタンを押すタイミングで下にいってしまうこともあるので、彼は乗りました。

彼が自分の階のボタンを押そうとパネルを見ると

パネルにはどの階もついていなかったのです。

??彼女はどこへいくのか??彼はちょっと不審に思って、先客を観察しました。

普通のおばさん、でも真夏にコートを着ていたそうです。

ぷーな人? でも、服装とかはきれいだった。

操作がわからないのか? 何階ですか?

彼は営業魂で聞いてしまったそうです。

先客は..答えない。

でも後ろを向きながら笑っているようなのです。

怖い、なんかわからんけど。怖い。

彼は閉まりかけたドアを無理に開け、逃げ出したそうですが...。

その後、特に変ったこともないのですが、

深夜に帰宅した時は時々、階段で部屋に帰るといっておりました。


階段にいたらやだね。







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