 戻る |
 |
深あっちの世界ゾ〜ン・第五十五夜「凶宅」
ちゃるさん談
みなさま こんにちわ。ちゃるでございます。 「凶宅」という言葉をご存知ですか？ 風水が悪いのか、はたまた因縁のある物件か、 不思議なことが起る家のこととわしは理解しております。 わしとわしの弟が「あっち」を体験するようになってしまった原因。 それが実在する「その家」です。 実はそれはわしの実家です。廃屋とかでなく、今もあります。 その話を聞いてください。 そして、できれば、そうもし原因がわかったら教えていただきたいと思います。 その家は父母が社宅ずまいから抜け出ようと現在住んでいる場所に建てた家です。 今はどこに住んでいるか？ えーっとですね、 その家の前の土地をわりと無理して買い、新しい家を建てて新家の方に住んでいます。 霊の家 わーすごい変換、でもこれがぴったり！はまるほど変な家です。 とにかく裏の家（と家では読んでいる）を空き家にしとくほど家は金持ちじゃないので、 借家にしてるのですが、借りた人も必ず最初はいいのですが、様子が変になっていくのです。 うわー。なんかまとまらない。何から話そうか？ とにかく、最初の頃から書き込みます。 まず土地ですが、○察がまとめて買った土地で、もとは田んぼ。 特に土地の因縁はないようです。 でも「まむし田」といわれていて、湿地だったようです。 間取りは悪いのかもしれないです。 玄関が暗い、最近発見したんですがトイレが鬼門かもしれない。 廊下が真ん中を通り、１階の各部屋は、まるで下宿のように独立しています。 特に一番奥にある部屋と洗面所、風呂は最悪です。 その分２階が明るくみえます、２階が当時（中学から大学まで居住）の わしの部屋だったのが唯一の救いでありました。 はじめは、狭い社宅から自宅になったので、嬉しく。 特に何も起りませんでしたが．．．。徐々に．．。 ある晩、風呂で頭を洗っていると後ろに人の気配が。 それと同時に戸の開く音はしなかったのですが、すごく冷たい風が吹いてきました。 母かしら（私は長湯なので）？ 「ううん、もう出るから．．寒いよ」 返事はありません。風呂場には正面にかがみがあります。 シャンプーがはいらないように目を開けると誰もいない．．。 でも人の気配と寒さは相変わらずです。 なにか．．いる．．。朝念仏に昼題目。天台宗ではそういいます。 とにかくお題目をあげると、その気配は消えました。 それから、変なこと続出になりました。 弟も引越す前はごく普通、霊体験などしたことがなかったのですが、 金縛り常習者になりました（自分の部屋持ちになって緊張したと いうのも多少原因になってはいると思いますが）。 とにかくその時に彼に見えるビジョンがすごい。 天井いっぱいの首、口を耳まで裂いて笑う兵隊。 すごく小さい大仏（？）が壁一面とか。 ちょっと今聞いたら。お前薬やってるのか？と言ってしまいます。 彼はそんな恐怖ビジョンに襲われるたびに、 私の部屋との境の壁をどんどん叩いて知らせました。（これ実は伏線です） 私はというと、金縛りにはならなかったのですが何度か ポルターガイストのようなものを体験しました。 明け方のことですが、地震、近くを通る線路の振動もなく 置いてあった、土の鈴だけが「からから」鳴り出したことなど。 危害を加えられるとか、怖い目にあったことはないのですが風邪で学校を休んで、 寝ているとふすまが開いて知らない人（？）がじーっと様子を見ていたこともあったです。 私が外泊すると必ず空き部屋なはずの私の部屋で、音、気配がするので 「おねぇ。外泊は良いが何かお守りを置いて出かけてくれ。」と 弟に頼まれたことは何度もありました。 そして、私ら姉弟の悲劇は、父も母も何ひとつ感じない人であったのでございます。 父母が一生懸命建てた家。文句は言えません。 一緒に暮らすはずだった祖母は「私はこの家は嫌だ。」と 老人ホームに入ってしまったのですが、それも老人ゆえのわがまま。 そう思っていたようです。 ふー長い。すみません。かいつまんで話すのが苦手なので、 とにかくそんな家だったですが．．。ここでタイムワープしましょう。 やがて新しい家も建ち（この辺私のプー時代のことなので、 何故無理して土地を買い家を建て直したか詳細は不明。弟も寮に入っており知らず。 母の言うことには父が「家を変えたらちゃるも帰ってくるだろうし、 弟も寮を出ると思う」と言って実行することになったそうだ。 父母とも現実的で超リアルな人格なので、何か見たとか体験したとかはなさそうだけど、 借金をしてまで建てた所にかえって何かあるような気がする）。 それで、弟が嫁をもらったのですが、当然最初は新しい家の方で同居したのですが、 嫁姑うまくいかず弟夫妻と子供は裏の家に住むことに。 その家に移った弟は努力したようです。 間取りも少しいじったのですが、結果はだめでした。 彼らは現在嫁さまの家の方に住んでいます。 時々酒を飲みながら話すのですが 「僕があそこで味わった数々の恐怖はひとことでは言えない。 実生活では銃もったやくざ、刃物もったシャブ中が怖いけど．．。 それより別の意味で嫌かもしれない。」 それで、一時は私らに「住まないか？」と打診されたのですが 「嫌じゃ。マスオさんにしておくれ。」ということで私らは現在の実家に住んでいます。 その家を借りたひとびとの行動それぞれ。 どの方も不動産やさんを介して、お借りになったご家族です。 父の方針で、家の立替え、 転勤などであまり長期間住まない方を紹介してもらっているようです。 ケース１ ３人ご家族、家の立替えのため半年から１年のお約束。 数週間してから玄関に「盛り塩」をなさるようになる。 さらに数日、毎日元気に開いていた雨戸が開かなくなる。 １階は雨戸全部締め切り状態が続く。ちょっと心配。 でも約束通りの１年未満で出ていかれた。 ケース２ ５人家族。入ってすぐ「盛り塩」なされる。 数週間後、時々叫び声がする。仕事に出ていた長男さんが 家にいるようになる。雨戸はやはり閉め切り状態になった。 次男さんが喧嘩をして出ていったようだ（母の情報）。 この方達はお約束は２年だったのだが、５年間頑張られた。 でも出ていった後、家の状態を見てびっくりした。 ２階の壁に大穴、どうやらドンドン叩いたり、蹴ったりしていたようだ。 作りつけのタンスがあるのだが、御札べったり。 おいおいそのタンス私が使っていたときは何もでなかったぞ。と 思わず突っ込みたくなるような見事さ。 １階の一番奥の部屋の押し入れにも御札、はがすのに往生する。 どうやら、犬を飼っていたようだが、得体のしれない毛がたくさん。 掃除に一苦労でした。 その３ やはりお約束は夏から３月まで、ほぼ半年。 今度はおじいさん、おとうさん、おかあさん、元気な男の子２人という家族。 今度は平気かもしれん。引越しの様子がむちゃ明るい。 数日後、期待に違わず元気でうれしい。男の子が騒ぐ声がにぎやか。 数週間後、またも玄関に「盛り塩」発見。ちょうどおかあさんが 「塩」をもっている最中に出くわしたので、「何かありましたか？」と聞いてみる。 「いえ．．。別に」 ううっ目をそらしたな。ちょっと不安になる。 またも、雨戸が締め切り状態になる。 でも前よりいいのは、１階全部ではなくて奥の部屋だけだから、ちょっといいかな。 ここで説明するけれど、家と家の間にはガレージがあるので、覗けません。 なんか段々雨戸の開く部屋の方が少なくなっていく、生活の中心を２階に据えたのか、 一晩中２階の電気がついているわよ、と近所の奥さんに言われてしまう。 でも朝に登校する男の子たちに会うと相変わらず元気なので安心した。 家の工事を急がせてますので少し早く出て行きますが、 契約通りに料金はお支払いしますということだ。うーん。 現在裏の家は空き家です。 次の借り手が見つかったのですが不景気でその人の自宅立替え計画がぽしゃったそうです。 週末には掃除とかしてます。やはり裏の家は凶宅なんでしょうか？ 一度父母が旅行などで長期間留守にする時に肝試しでもしてみませんか？ 私ひとりでは嫌なので．．。 ----------------------------------------------------------------------- 読んでくださった方、長々ありがとうございました。 ちょっと思い出したことがあるので、本当にこれが最後で付け加えます。 私が「裏の家」で一番きらいな部分は玄関でした。 何かいつも「なにか」がうずくまっているような印象で、 １階のでかい窓から出入りしたりしてました。 他の家は玄関は道とは少し角度をつけたりして 直に玄関になっていないのに「裏の家」だけは道から直に 玄関だったので、変な勧誘とかも他の家より多く来訪していたような気がします。 あとは一番奥の部屋が怖いです。 大学時代、一度だけ親の留守中に大宴会を開いたことが あるのですが、人数が多く、奥の部屋を寝室にしました。 結果、誰もそこでは眠れなかったことがありました。 いわく「寝ようと思うと起こされた」「寒い」「目が冴えて眠れない」 ひとりだけ寝込んでいて、押し入れに足を引っ張られた奴がいました。 結局は朝まで飲んでいたんですが．．．。 弟の家族が住んでいた時、私の娘もよく遊びにいったのですが その時奥の部屋はおもちゃ置き場だったそうです。 「取りに入ったことある？」 「一度も入ったことない」「ん？なして？」 「あそこだけ冷たいし．．なんとなく暗いから」 暖かくなると父母は旅行に出かけます。 本当に百物語でもしますか？ |
戻る |
|