深あっちの世界ゾ〜ン・第六十壱夜「沖縄って、よく出るって言いますよね」

しゃろさん談



私はほとんど霊感はないんですが、こんな私が１度だけ体験したあっちの世界。

１年ほど前になりますが、友達と沖縄に行った時のホテルでの話。

そこは、リゾート・ホテルでもなんでもなくて、

国際通りに近い、ビジネス・ホテルに毛が生えたようなところでした。

私は友人２人と同じ部屋で、３つ並んだベッドの真ん中でした。

初日の夜、酔って、

掛け布団も掛けずベッドに転がって寝ていた私は、夜中、寒くて目が覚めたのです。

布団の中に入ろうとした時、なにげに、窓際のベッドに寝ている友人の方を見ました。

すると、私とその友人のベッドの間、足元付近に１人の老人がいたのです。

私の方に背を向けて・・・そして、ずっと、つぶやいているんです。


『わしは、死ぬまでここを動かんぞ。ここで死ぬのを待つんだ。』


って、繰り返し、何度も。

すごく寒くて、布団の中に潜り込みたかったんですが、

動くと老人が振り返りそうで、朝まで布団を掛けずに過ごしてしまいました。

初体験だったので、すごく恐くて、２日目の夜は、布団を頭までかぶり寝ました。

話としては、老人が振り向いていた方がおもしろかったのかもしれないけど、

もし、振り向いてたら、私は気が狂ってしまったのではないでしょうか。

なんたって、初体験。


でも、霊感が皆無に等しい私がつい見てしまうのだから、沖縄ってすごい。

ちゃんちゃん。






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