あっちの世界ゾ〜ン第六十八夜「まずは、八幡大菩薩について」

一真斎さん談




八幡は、現在全国に400社以上あるでござる。

八幡の祭神は、応神天皇でこの天皇が生まれた時に、

それを祝福して天から八本の幡が降り産室を蔽ったとされる。

そこから、八幡と言うようになったという事でござる。

仏に祈る時に、その徳を表すのに左右に幡を飾り、そのうち阿弥陀如来に参る時に

八本の幡を立てるのが決まりになった事から、八幡を阿弥陀如来の化身とする説が生まれた。

この辺は本地垂迹説と言う教えから、八幡イコール阿弥陀説の根本になっているらしいでござる。

故にもともとが神である八幡に、仏の菩薩の称号がついて、八幡菩薩となったと言う事でござる。

八幡でもっとも古いのが九州の宇佐八幡でござる。

八幡は応神天皇を祀るところから、

もとは天皇家の祭神であったが、後に源氏の氏神となったでござる。

源頼朝が鎌倉幕府を開いた時に鶴岡八幡宮を勧請した事により、

後に武士達の信仰を集める事となったでござる。

弓矢の神であることから、弓矢八幡大菩薩と言われる事もある。

源義家は、八幡宮の社前で元服したことから八幡太郎義家と呼ばれる事となったでござる。

八幡信仰は更に古く、もとは鍛冶屋の神で

八幡は畠から来ており地名であったのでは無いかと言う説もあるでござる。

那須与一も弓を射る時に八幡大菩薩に祈っているでござる。







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