深あっちの世界ゾ〜ン・第九十壱夜「も●のけ番外地にいってみよう!」
京屋さん談
初めて書き込みさせていただきます京屋(キョーヤ)と申します。 記憶をたどれば、あっち体験もいくつかあるのですが、 書き始めると大作になりそうでなかなか手が出ません。 いたこさんのように「気合いだあああああああ」が必要ですね。 とにかく一発目ということでとりあえず小話から。 ここでもしょっちゅう話題に上る池袋サンシャイン絡みの話です。 とある週末、家内と娘をつれて、プラネタリウムと水族館を見にサンシャインへ行きました。 この二つのチケットをセットで買うと自動的に、●ンジャタウンの入場券がついてきます。 せっかくなので私たちは●ンジャタウンにもよっていくことにしました。 訪れたのは稲川氏のCMでもおなじみの「もの●け番外地」 場内はアベックで込み合っていて、 3歳の娘にはともかく私にとっては怖いという言葉からはほど遠い気がしていました。 ある一角を除いては… 「人喰い小学校」というコーナーがあります。 その名の通り古い小学校を模してあり、 木造の校舎の窓いっぱいに子供の手が無数に貼り付いているというものです。 その手の中の一つに、手形をあわせるように自分の手を当てると、 ガタッガタッとすさまじい音を立てて、窓ガラスが揺れる仕掛けになっているのです。 私の直前を歩いていたアベックが、その手に触って、 「きゃあきゃあ」言って喜んで次のコーナーへ進んでいきました。 ちょっといやな感じはしたのですが、私もほとんどためらわずにその手に自分の手を合わせました。 窓ガラスの鋭い音ともに、ちょっとした電流が全身に走った感じ。 そして私は立ったまま金縛りにあってしまいました。 「なんじゃこれは〜!」と思ったのもつかの間、手ではなく足首に鋭い痛みを感じました。 わずかに動かせる目で下を見ると、ミイラのようにやせ細った手が私の足首を掴んでいます。 そしてそれを手がかりによじ登ってくるような感じで 床の中から坊主頭の男がゆっくりとせり上がってきました。 カーキ色の軍服のようなものを着ていて私の目を血走った目でにらみつけています。 彼は私の足首から今度はひざがしらあたりに手を持ち替えて、 さらにせり上がってこようとしています。 もちろん私は微動だにできません。 そして彼はしゃがれた声で確かにこう言ったのです。 「おまえを待っていた」 これはまっずーい!と思ったとき 「ギャー」というすさまじい泣き声がして、それを聞いた途端なぜか私の金縛りが解けました。 それで私がその場所から飛びのくと、 「チッ」という舌打ちを残してその男は床の中に溶けるように消えていきました。 ご想像通り、いきなり大声で泣いたのは私の娘です。 すぐ後ろで見ていた家内には全く何も見えていなかったようです。 ただ私が急に動かなくなったのでどうしたのかなと思っただけだそうです。 私が金縛りにあっていたのは家内の話によるとせいぜい5秒ぐらい でも私には1〜2分は動けなかったように感じました。 ついでに私は翌日40度近い熱と吐き気でげろげろ吐いて、会社を早退しました。 ところがさらその翌日には完全に体力を回復しました。 風邪やインフルエンザとは思えないほどにです。 単なる真昼の妄想かもしれませんが、 もう「もの●け番外地」に行くのはやめようと考えています。 彼にはこれからもずっと待っていていただくことにして…。 追伸 普段は全く大丈夫なのですが、 娘はいまだに夜など暗闇の中で私と一緒にいるのをいやがります。 短くするつもりが結構長くなってしまいました。 |
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