あっちの世界ゾ〜ン第十五夜「屋上で遊ぼうよ」

チュンリーZさん談


はじめまして。あっちの世界を愛読しておりますチュンリーZと申すもんです。

このHPとてもおもしろいので友達に紹介しまくっております。大好評ですよー。

私自身はまったく霊感だの金縛りだのあったことがないのですが、

今回は私が中学生の時にあった本当の話です。よかったらよんでくださいな。


私の田舎は自衛隊の基地と米軍のベースがあって住んでる住人の半分以上が軍人のちっちゃい町です。

そんなこともあって結構転校生の出入りがはげしいところでした。

私が中学2年の時、女の子の転校生がやってきました。

彼女は人当たりがよく話がおもしろいのですぐ、クラスの人気者になりました。

彼女の周りにはいつも友達がいてとてもたのしく学校生活をエンジョイしてたと思います。

しかし、彼女が転校してきて2ヶ月ぐらい経った時でしょうか、ソレはおこりました。

たしか2時間目の社会かなんかの授業中のことです。

廊下側から二番目の列の一番前。それが彼女の席。彼女は机につっぷしていました。

先生は「なんだーXXX。具合が悪いのなら保健室いけー。」といいましたが、顔をあげようとしません。

「そんなに具合がわるいのか?保健委員!XXXを保健室につれてってやれ。」

保健委員が立ち上がって彼女の傍にいきましたが、「いや、ここでいい」といって

保健室にいくことなく、授業が終わるまでずっと机の上につっぷしたままでした。

休み時間になって彼女の友達が「どうしたん?」と心配して聞きましたが、

大丈夫、というだけでずっと口をつぐんだままです。

次の授業時間もまた、彼女は机につっぷし、今度は泣き出してしまいました。

こりゃ随分具合が悪いんだと思い、「早退していいぞー」と先生はいい、

彼女は授業を終わるのをまたずに帰ってしまいました。

次の日、また彼女は授業の途中でつっぷしてしまい、早退してしまいました。

クラスのみんなは随分具合わるそうだけど、風邪かなんかかねぇ、

なんて話してましたが、なんか違ってた様です。

だけど彼女は訳を話してくれません。

そんなことが3日くらい続いてそのあと一週間彼女は学校を休んでしまいました。

そして彼女が学校に登校してきた時、首からでっかい御守りをぶらさげてやってきました。

「なにーそれー?」とみんなで彼女を囲んで一体なにがあったのか話をききました。


実は彼女、うちの中学で10年くらい前屋上から

いじめを苦に飛び降り自殺した女生徒にとりつかれていたらしいんです。

その社会の授業で、ノートをとっていた時、女の子の声が聞こえて、

隣の子かな、と思って見たらそのこは授業をまじめに聞いていて

話しかけたそぶりもなかったので、空耳だな、とおもってノートをとり続けていました。

すると今度はいやにハッキリ聞こえてきたんです。

「ねぇ授業っておもしろい?」

おそるおそるノートから顔をあげると目の前に制服のスカートがみえました。

反射的にこわいっ!と思って机につっぷしました。

さらに声は聞こえてきます。

「授業なんてつまんない。」

「屋上であそぼうよ。」

怖い怖い怖い怖いーーー!!!彼女は顔をあげられません。

すると机に伏してると机と自分の間に隙間ができてそこから足とかみえるじゃないですか。

その声の主に足があるかどうか覗いて見ると・・・・

そこから声の主がニヤニヤして彼女の顔を見ていました。

「はやく屋上いこうよ。」

怖くて声もでなくて目をぎゅっとつむったそうです。

そのとき先生が「保健室いけー」といわれたのですが、

保健室にいってこの声の主も一緒についてきて二人っきりになるのが怖くて行かなかったのです。

休み時間がおわっても声の主は傍に立ってニヤニヤしている。

次の授業になってもしつこく屋上に行こうと言い続けている。

そうしているうちに涙がでてくる。

先生が早退してもいいぞ、と言った時、

もしかして、こいつは家まではついてこないかも、と思いダッシュで帰ったそうです。

そうして家につくと疲れがどっときてさっさときがえてベッドにたおれこんで寝ました。

どれくらい時間が経ったのかわからなかったのですが、ベッドでぼんぼんだれか跳ねてます。

彼女には幼稚園にかよってる妹がいるので妹が遊んで欲しくて飛び跳ねているのかと思いました。

だけどそんな気力はなかったので無視してましたが、飛び跳ねるのをやめる気配はありません。

そのうちものを投げる音がきこえてきました。

遊ばないだけでこんなことするかーー!がばっと起きあがると・・・・・

「ねぇ、あそぼうよ。屋上行って遊ぼうよ。」

ぎゃあああああああ!!!

制服を着た女生徒が部屋にたってニヤニヤしていました。

するとドアがバタッとあいて母親が入ってきました。

「あんた、なにひとりであばれてるのさ!!」母親はかなり怒ってました。

あらためて部屋をみまわすといろんなものがなげちらかされ、ポスターもやぶられてます。

「あたしじゃない!あたしはやってない!」と言いましたが、

「あんたいがいに誰がこの部屋にいたっていうのよ。○○(妹)は遊びに行っていないんだから。」

・・・・・・

彼女は母親に今日学校でなにがあったか、そして、今なにがあったかを話しましたが、

母親はそんなはなしもちろんのこと信じてくれませんでした。

いやがる彼女を学校に行かせたのですが、やっぱりお化けがでてきて屋上に行こうと誘う、と、

泣いて訴える彼女を見て、こりゃ、登校拒否かもしれんと思い、

「じゃぁ、あんたがそんなにお化けにとりつかれているって

言い張るなら、お払いにでも行こうか。」と母親はいいました。

「今すぐ!今すぐ行こう!」と彼女が言ったので母親はびっくりしてたそうです。

お払いしに行くと、十年前いじめられて屋上から自殺した女の子がついてますといわれ、

彼女がクラスで人気者でやさしそうだったから自殺した彼女も一緒に遊んで欲しかったんじゃないかな。

と霊能者から言われたそうです。

お払いをした彼女の目の前にはもうその女の子は現れませんでした。

めでたしめでたし・・・・・・

と、いいたいところですが・・・・・・・

そのあと2,3週間くらいしてまた新しい転校生がうちのクラスに来ました。

女の子で偶然にも先に転校してきた彼女と以前他の学校でクラスメイトだったそうです。

なにがあったかって?

同じことが新しくきた彼女にも起こったそうです。

これは先生も知る事となり、担任の先生は半信半疑だったのですがとりあえず、

ということで生徒がみんな帰ったあとで霊能者に教室をお払いしてもらい、

へんな噂に尾ひれが付かないよう、なにがあったのかクラスの生徒全員に説明しました。

なぜ、うちのクラスにでたのか・・・というと

自殺した彼女はうちの教室にいて、飛び降りた時、教室の窓を睨みながら落下していったそうです。

なんでもこの女生徒の霊は男子生徒には憑かないそうです。

あれからもう10年以上たってます。

今、どうなっているのかはわかりません。





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