震あっちの世界ゾ〜ン・第五夜「昔住んでたコンドの話」
RENさん談
気分転換に(?)昔住んでた幽霊コンドの話をさせてくらさい。 あれはまだ私が学生だった頃。 金がなかったので3人のルームメイトと、どでかい2ベットルームに住んでおりました。 私:学生、 Aちゃん:お水、 Mくん:レストランで夜バイト P:みやげやで夜バイト といった面々でした。 夜 そのコンドに一人居る事が多かった私は、一人机に向かっていると 2重ロックを アンロックする音、更にはドアの開いて閉まる音が聞こえるといった事がしばしばありました。 「誰 帰ったの?」ときいても返事がなく、 最初どーせMのあほがふざけてるぐらいにしか思ってませんでした。 素性のバラバラの私達が珍しく外食を共にする機会があり、誰ともなく「音はするけど 帰って来た者がいない」と言い出し、皆で「えー私だけじゃない?」という話になりました。 それから暫くして、Aちゃんが (彼女とMは同じ寝室を使う仲)3時頃 寝室のドアのノブを がちゃがちゃ回すのを止めてくれと私とPに訴えて、もちろんそのような野暮な事をした覚えは 我々にはなく、Aちゃんが「じゃあ、誰だって言うの!」と怒っておりました。 その内、『がちゃがちゃ』が『どかすか』になり、(Pと私には聞こえなかってけど)Aちゃんはノイローゼ気味。 ドアをすぐ開けても誰もいないとかで。 その『どかすか』が納まったかと思ったら今度はドアの扉を留めてあるボルトが数本抜き取られました。 Pが私に「私達の寝室はいつも鍵をしていないから気付いていないだけで、 何者かが入って来ているのかもしれない。」と恐ろしい事を言い出しました。 (余談:Pと私は寝室が同じでしたがレズではありません) そこでPの提案で、絨毯をおやすみ前きちんとならして夜中絶対トイレに行かない約束をして、 翌朝絨毯にドアを開けた跡があるかどうかチェックする事になりました。 期待は裏切られる事なく(?) しっかりと跡がありました。 ある夜Pと私が夜を徹して男の話でもり上がってた時、突然ドアが かすかに音を立てて開きました。 ドアの向こうは真っ暗。 「誰かいるんだったら入って来なさいよ」と恐る恐る言ったらドアが ばばばぁーとすごい勢いで開き、Pと私は大パニックになりました。 ある朝早く、私はリビングのソファーに移動してうたうたしていると P(と思った)がトイレにすっと入って行くのが見えました。 長い金髪に白いネグリジェ。 その長い長いご用に待ちきれず、トイレのドアをノックすると無反応。 次を待ってた私はトイレから目を離さずにいましたからPが部屋に戻ったのを気付かない訳はなく ひたすら また待って、とうとう限界を感じた時「トイレで寝るなー」とドアを開けると誰も入ってなくて、 寝室を覗くとPがTシャツで寝ておりました。 (ちなみにPは白人が半分入ってるので金髪)ここで終わりません。 夜中に夜食を食って太ったMがダイエットを始めたというのに再びキッチンで かちゃかちゃ音がするのでPが「Mが隠れ食いをしてやがる」と言っていました。 ある夜もかちゃかちゃと音をするのでPとキッチンに忍び足で近づきましたが キッチンの電気がついていませんでした。 私が何も考えず電気のスイッチをいれたところ、『ガッシャーン!!!』と けたたましい音がして、二人の足元に今落ちたばかりの鍋が床で揺れていました。 どう考えても電気が付くまでは宙に浮いていたとしか思えない状況でした。 私達は大家に敷金を返せと頼みましたがしかとされ、 金は惜しいが命はもっと惜しいという事で3ヶ月でそこを出ました。 今でもそのコンドはあります。(こちらにお住まいの方、Kahekaのダイエー近くだよ) |
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