あっちの世界ゾ〜ン第九夜「中国人墓地の怪」

RENさん談


墓石は本場の材料に乏しいのか、さほどキョンシー風ではなかったりするのですが、

昔中国人の友人のお父様の葬儀に出ましたけど葬儀はキョンシーしてました。

怖かったのは御遺体を棺から少し起こして置かれてて

首から上が出ていたのですが、おでこに御札が貼ってありました。

遺族がその周りをぐるぐる回り、正面に来たら膝まづく。

その間、けたたましくドラが鳴り続け、鐘が叩かれ、大声で歌を唄う者あり。

偽のお札や飾ってあった紙でできた男女の人形が燃やされ、

私の葬儀に対する意識が一瞬にして塗り変えられました。

さて、本題へ。

こちらでは 「出る出る」とローカルの人々が言っている中国人墓地があります。

石段の数がいくら数えても毎回違うとか、よく日本の墓地でも人の話声がする等と

いった話ありますが、さすが声の大きい中国人(失礼)、数人で叫び合っている声がする

等のお話が一杯ある所で、ハロウィーンの時は訪れる人も多い所です。

ハロウィーンではなかったけど、

日本人の友人Tが4人で午前2時にドライブがてらに行きました。

このT君は何事においても慎重なタイプなので、

彼の意志というより多分後の3人に騙されて連れて行かれたと思われます。

「なんだ、出ないじゃないか」といい加減探索し尽くした3人が文句を言い始め、

「帰ろーよ帰ろーよ」とずっと半ベソ状態のT君を無視し3人は

ラジカセで音楽をかけて墓石に腰かけ一服始めたそうです。

その時向こうの方でお墓掃除をしているおじいさんが見えました。

「おい、ボケたじいさんがこんな時間に掃除してるぞ。」と3人は大笑い。

突然怒った顔でそのおじいさんが振り向き、4人に向かって中国語でなにやら叫び出しました。

残念(?)な事に中国語が解る者がおらず、暫く黙って聞いていたものの

解らないものを聞いててもしゃーないという事になり、4人は車に戻りました。

するとそのおじいさんが車の方に向かって歩いて着たので、

なにやらヤバイ空気を感じあわてて車を出しました。

墓地を出て表の道に出たら、今度はおじいさんが走って来たそうです。

ある程度スピードが上がったところで4人はほっとしました。

....が、50マイルはでていた車の横にぴたりと合わせて走るおじいさん。

やはり何やら中国語で車の窓に向かって叫び続けていたそうです。

後は4人とも無口のまま、そのうちの1人の家で朝まで過ごしたそうです。


おまけ:中国人は、1本のマッチで3人分の煙草に火をつけると

3人目の人の横に幽霊が立つと信じています。誰か試してみますか?





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