あっちの世界ゾーン第四参夜「長い白ひげの老人」

ゆきにゃさん談


またまたこんにちは。

とりあえず、後日談です。

こっちも怖くはないです。 スミマセン (^_^;)


「長い白ひげの老人」


私の母が私を妊娠中、生死にかかわる手術を受け、

臨死体験をしたことは前にお話した通りですが、

その際に母の前に姿を現した長い白いひげのおじいさんを覚えていらっしゃるでしょうか。


母は退院後、自分が体験したことを色んな人に話していました。

ちょうど、自分の前に長い白いひげを生やしたおじいさんが立った話をしたところ、

母のいとこが驚いて言ったそうです。


「その白いひげのおじいさんって、とても背が高くって白い布のようなものを

体に巻きつけていなかった?」


今度は母が驚く番です。

全くその通りなんです。

母の前に立った長い白いひげのおじいさんはとても背が高く、白っぽい布をまとっていました。


なぜ、母のいとこはこのおじいさんの風貌を知っていたのでしょうか?


そのころ、母のいとこは (便宜上Aさんとします)子供を出産したばかりでした。

その時代には今のように紙おむつではなく、布のおむつを使用していたので

毎日沢山のおむつを洗濯しなくてはいけませんでした。

ある雪の降る夜、洗濯したおむつがかわかなかったので、

Aさんは赤ちゃんの眠る部屋の石油ストーブの上に物干し竿をかけ、

そこにおむつをほしていました。

Aさんはテレビを見ながらアイロンをかけるため、隣の部屋にいきました。


しばらくアイロンをかけていると、いきなり 「バン!!!」 と左肩をたたかれました。

びっくりして後ろを振り向くと、長い白いひげを生やしたおじいさんが立っています。

自分以外誰もいないはずの部屋にいきなり人がいる・・・という恐怖は不思議とありませんでした。


すると、おじいさんは、すっと右手をあげ、隣の部屋を指差しました。

ハッと気がつき、いそいで隣の部屋のドアを開けると、そこにはストーブの上に落ち、

今にも炎上しようとしている洗濯物が・・・。


Aさんは急いでその洗濯物を取り、もとの部屋に戻りました。

するとあのおじいさんはもういませんでした。


火事になるのを防ぎ、Aさんと赤ちゃんを救ったおじいさん。

母が生死をさまよっている時、人の命について説いたおじいさん。

同じ人なんでしょうか? それより、このおじいさんは誰なのでしょうか?

母と母のいとこのところに現れたということは、ご先祖様の誰かなのでしょうか・・・。


でも、誰かが守っていてくれる、と思えることはとても心強いことですよね。





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