あっちの世界ゾーン第五十参夜「開発中に・・・」

イカ太郎さん談


はじめまして。イカ太郎といいます。

コンビニホラーのゲームで紹介されています、スプラッターハウス2ですが、

実は当時、少〜し開発に関係していました。


そんなある夜中、チーフグラフィッカーと、たった二人で食事をしつつ、恐い話で盛り上がっていました。

コンパネ(間仕切り)で仕切っているだけの、すぐ隣の会議室で”カタッ”と音がしました。

他に誰も居ないフロアで二人っきり。

今までの二人の会話が止まりました。

はっきりさせたくて(見れるものなら見てみたくて)私はダッシュで隣部屋に行きました。

長机に灰皿(いわゆる、アルミをプレスしたもの)が乗っていました。

確かにこの二つがあたった音です。聞いたばっかりですから間違いないです。

でもおかしい・・・。長机の中央に整然と乗っている灰皿が音を出すでしょうか・・・。

ネズミ?ここは当時新築2年目のビルの6階。

エアコン?確かに動いていましたが弱風でした。

割り切れないものを感じながら隣の部屋に戻り、チーフグラフィッカーにその事を話そうとすると・・・


私:あんなぁ、さっきの音おかしいねん。

彼:ええねん。イカちゃん。

私:えっ?

彼:俺なぁ、一人で泊り込みしてるときなぁ、視線感じてコンパネの上をフッと見たことあんねん。

  そしたらなぁ、誰かが頭をだしてこっちをジッと見てんねん。


何日か後、別の人が突然「やっぱり御祓いせんとあかんでぇ。しましょうよぉ」と猛烈に言っていました。

彼にも何かあったんでしょうか・・・。

なにはともあれ、それで御祓いを行い、それ以上の事は起きませんでした。


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さて、あっち系ゲームの開発に関わらず、この業界は変な事はよく起こるようです。

別の会社に行っていた先輩の話をします。(短かいです)

(会社名はどこまで言っちゃって良いのか解りません。とにかく有名なカタカナ三文字。)

まず、はるか昔に、これまた有名なスポーツゲームのプログラマーが亡くなっているんです。

・・・過労で。

これをその先輩に話したところ、

「あんなぁ・・・」ということになりました。


先輩はグラフィッカーです。

背中に人が通れる位の間隔を開け、壁を背に開発室でマウス片手に仕事をしていました。

当然のごとく人が通り抜け、先輩は

「んぁ?だ〜れぇ??」

と、何気なく振り向きました。

でも、だ〜れもいなかったそうです。

通り抜けたと感じた先は・・・行き止まりだそうです。

これを聞いた私は

「人が通って随分経ってから振り向いたんちゃうんっすか?」

と言うと先輩は

「しょっちゅうや。しかも後ろからジッと仕事を見られている感覚の時もあるんや。」

・・・あれから何年も経ちますが、先輩は・・・いや、そいつはいるんでしょうか?





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