あっちの世界ゾ〜ン第十壱夜「泳いでいて足がついた場所は?」

バビビボさん談


どーも、はじめましてバビビボと申します。

最近ココを見つけてゾクゾクしながら拝見させて頂いてます。

そこで、今までに僕がいくつか体験した

恐怖体験の中からご挨拶がわりにひとつ投稿いたします。


あれは、僕が専門学校に通っていた19歳の夏の出来事です。

クラスでも仲のいい友達4人と夏休みに伊豆の白浜に旅行に行こうとゆうことになりました。

2泊3日で計画を立てて、白浜の民宿に予約を申し込み出発前日、

伊豆方面は台風が近づいていたのですが到着する頃には台風も

通り過ぎているだろうし、今回の旅行を逃すと、もう伊豆の民宿の予約は

出来ないだろうという事でとりあえず出発することに決めたのです。

朝一番に車で伊豆に向かい、民宿に到着したのが午後2時過ぎ、ひと休みしてから、

今日一日がもったいないので早速水着に着替えて海に向かいました。

その日は、台風は去ったのですが風が強く波も高く民宿の人に聞くと

これ以上波が高くなると遊泳禁止になると言われていました。

案の定、海岸には人があまりいなかったのですが、天気は非常に良く、

多少波が高い位なだけだからかまわず遊ぶ事にしたのです。

しばらくは、みんなでサンオイルを塗って体を焼いていたのですが、

熱いから泳ごうということになり僕を置いて他の人達は、とっとと海に入って行きました。

僕は、ビーチマットの上の荷物を軽く整理してから海に向かいました。

先に海に入った友達が遊泳可能な境界線の役目をするヒモで繋がっている

丸いブイの所まで泳ごうと言い出したので、

僕は体のオイルを洗い流し多少遅れ気味に友達の後を泳いでいったのです。

けっこう波が高くて泳ぎも下手なせいもあり、直ぐに友達との差が開いてしまいました。

しばらくは泳ぐというよりも海底に足がつくので、波をかき分けて歩いていましたが、

段々深くなり爪先でやっとついていた所も無くなり、後は泳ぐだけしかなくなっても、

何気なく足がつかないかなと思ったその時でした。

海の中で右足が何かに触れたのです。

最初は、なんだ?と思ったのですが、

もう一度右足でまさぐっていると何か堅い物が海中にあったのです。

しかもなんとその上に乗ることが出来たのです。

その上に乗ると丁度海から頭だけ出す形になり立つことが出来たのです。

右足で立ちながら今度は、左足で回りを探ってみたのですが、回りには何も無く、

右足だけが丸い物の上に乗る形になったのでした。

ちょっと不思議に思ったのですが、

その時は友達に呼ばれたのでそのまま泳ぎだしてしまいました。

でも変ですよね、海に沈んだサッカーボール位の丸い物って、

しかもブイとかだったら、もっと不安定で立つことは出来ないだろうし・・・

その日の夜、食堂で夕飯を食べていたら民宿のおばちゃんが昨日は、

台風のせいでもっと波が強かったと言ったので、友達が、じゃあ昨日なんて泳いでいて

死んだ人とかいたんじゃないのと聞いたところ、2人行方不明になってまだ死体が

上がってこないのよとおばちゃんが言った時、ふとさっきの足の感触を思い出したのです。

そう、右足が乗ったサッカーボール位の丸い物ってツルツルじゃなかったんです。

海草のような物がビッシリついていて、

その後のお風呂で確認したのですが丁度濡れた髪の毛のような感触だったんです。

今となっては、それが何だったのかは判らず、その後変な事も起きないから

ホッとしてますが、十数年たった今でも足の裏の感触は残っています。


他の話は、またいつか書かせていただきます。







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