あっちの世界ゾ〜ン第四十夜「顔のない人」

doraさん談


はじめまして。2〜3日前、このサイトを見つけました。

私は不思議な話は大好きなのですが、私自身は、まだそのような体験はしていません。

霊現象などは今のところ信じていないのですが、もし、自分自信が、

科学で説明できない不思議なものを見たりしたら、信じてしまうかもしれません。

ところで、たまたま、このサイトを見つけた日の夜、酒の席で、

知り合いの2人に不思議な話を聞いたので、ここに書き込みます。


東京・王子にある、飛鳥山公園の話です。

先日、知り合いのMさんとKさんは、ここにお花見に来ました。

園内には古い機関車が置いてあり、そして、その運転席に

入れるようになっており、2人はそこに入っていきました。

そこで2人が見たものは、全身を毛布のようなもので覆った、

人形とも人ともつかぬ、実体のないモノでした。

しかも、顔はノッペラボーだったのです。

外に出てきた2人は、お互い「今の見た?」「うん。気味が悪い。」

「もう一度見てみよう。」と言い、再度運転席を確認したのですが、

もう誰もいなかったそうです。


そこまで話を聞いて私は、「浮浪者か何かだったのだろう」と言ったのですが、

2人は「違う。実体感のあるものではなかった。」

しかも「顔は緑色っぽかった。」というのです。


その話を聞いた翌日、私は飛鳥山公園に行ってみました。

子供のころ、何度も行ったことがあるので、機関車の場所もわかっていました。

ここに来るのは20年ぶりぐらいで、すっかり整備され

変わっていましたが、機関車の周辺は昔のままでした。

そして、運転席に入ったのですが、残念ながら、私には何も見えませんでした。

しかし、運転席の青白い丸い窓を見て、過去の記憶がよみがえりました。


子供のころになるのですが、確かにここで、一緒にいた友達に、

やはり「顔のない人がいる」と言われ、(または、そういう噂話を

聞いたからかもしれないが)運転席を調べたことがありました。

そのときも、何も見えなかったのですが、

外から見ると丸い窓が青白く光っているので、

それをノッペラボーの顔と見間違えたのだろうということにした...

という経験を、一瞬のうちに思い出しました。


やはり、何かあるのでしょうか。

見える人にしか見えないものなのでしょうか。

いつか私も見てみたいです。







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