辛あっちの世界ゾ〜ン・第七十五夜「こっくりさん」
PiroPirokoさん談
私が中学生だったときの話です。 なぜかそのころこっくりさんが流行っていました。 事件が起こった日は文化祭でした。 そのとき学級委員長をやっていたので、後かたづけで夜遅くまで残っていました (とはいっても8時位でしたが..)他の生徒はこっくりさんを始めていました。 私は、くだらないと思っていたのでいつもはその仲間には入らないのですが、 片づけがあったので、しょうがなく教室に残っていました。 こっくりさんを初めて30分位たった頃、いきなりスピーカーから変な音がし出しました。 私は霊の仕業とは思っていませんでしたので騒がなかったのですが、 他の子は大騒ぎをしていました。 そのときにペンを持っていた子が手を離してしまい、床の上に転がっていきました。 そのときです。 風もないのに突然窓がばたばた言い出しました。 これはおかしいと思い、窓の方を振り向くと、「ぺた、ぺた、ペタ」と一番上の窓に、 ちょうど私たちと同じくらいな手形がついていました。 その窓は、ゆうに2.5mは有ります。しかもここは3階。 ベランダはなく、下からは10m位はありとても子供が届く高さではありません。 梯子車でも来ない限り、絶対届きません。 瞬く間に手形は窓一面に広がってしまい、私たちは泣きながら職員室に駆け込みました。 一様その日は何事もなく帰れたのですが、朝になって激しい下痢になってしまい、 学校に行けなかったのですが、その日一日、手形は消えなかったそうです。 しかも、私同様、あの晩あの教室にいた生徒全員、激しい下痢で3日間休んでいました。 それ以来、私は霊がいると信じるようになりました。 いたずらに、こっくりさんをやらない方がいいと思います。 |
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