沁あっちの世界ゾ〜ン・第二十参夜「わたしの偽金縛り」
けんさんさん談
これは私の「偽金縛り」体験です。 私が浪人していたころの話ですが、大学入試まで半年という時期に やる気はないわ、成績は下降するわ、彼女には逃げられるわで極度の ストレスに見舞われたときに、私は毎晩のように偽金縛りに遭いました。 どんなものかというと… 電気を消して寝ると、寝入りばなにサイレンのような耳鳴りが始まり その音がだんだん大きくなって他の音がなにも聞こえなくなった頃から 両足が持ち上がり始めて直角まであがります。 (なんでそうわかるかというと、足元の布団が顔に落ちてくるからです。) ちなみにこの時は、耳鳴りと体の硬直で苦しくって目を開けてる状況では ないんですが、それに抵抗して周りを見ようとしてもなにか見えたことは ありませんでした。(目の前は立ち眩みのときの状態に似ています。) そして、多分足はあがったままだろうと思うんですが、体全体が宙に 浮いたような浮遊感が生じるとともに南向きに寝ていたにもかかわらず 体が180度回転して北枕になってとまります。 ここで、汗だらけで息をきらして体の硬直がとけるというものでした。 これが受験まで毎晩のように、多いときは一晩に3〜4回続くんで 結構精神的にも参ってしまいました。 でも、精神的なストレスでこういう疑似心霊状況?に陥ることがあるの だと我が身をもって体験すると、いまさらながら人間の心身のメカニズム って不思議だなーと感心してしまいます。 これがなんで偽金縛りと思うかって? それはその後、本当の金縛りで霊が出てきたからです。 それに受験終了と同時に嘘のように、金縛りなくなっちゃったし…。 私の実家も結構お化け屋敷なんですがそれについてはまた次回にカキコします。 |
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