あっちの世界ゾ〜ン第参夜「女の子の声」

風邪のヒュ−イさん談


どうもはじめまして。

昨夜はじめてここを発見したのですが、

あまりの面白さに読みつづけてしまいました。

それでいきなりなのですが、僕もネタをひとつ。

ちなみに僕は全然霊感とかはないし、

(一度だけ金縛りと幽霊らしきものは見ましたが・・・)

この話もあっちの世界なのかこっちの世界なのか

よく分かりませんが、とりあえず報告したいと思います。


これは僕がまだ小学生ぐらいの頃の話。

その頃、僕は弟と二人で二段ベッドの上と下で眠っていました。

季節はたしか夏で、その晩はかなりの暑さでした。

なかなか眠れずにうなされていると、窓の外の方から女の子の泣き声が。

女の子は家の方に近づいてくるようでその声は大きくなってきました。

その声がだんだん大きくなるにつれて、

恐がりな僕はだんだん不安になってきました。

女の子の泣き声がちょうど窓の前に来たであろうその瞬間、

「だまらねぇと殺すぞ!」

という中年男性の声が突然耳に入りました。

どうやらその男は女の子と一緒に歩いて(もしくは抱きかかえて)

いたようで、窓の外にはそんな気配が漂っていました。

そしてそう男が叫んだ瞬間、

今まで泣き叫んでいた女の子の声がぴたりと止み、

後は人間の遠ざかっていく足音しか聞こえなくなりました。


これは実際なんでもない話かもしれませんが、

当時の僕は恐さのあまりしばらく泣きつづけてしまいました。

そういうお話です。







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