沁あっちの世界ゾ〜ン・第三十壱夜「水神の祟り」
みれさん談
あっち系が濃い知人から聞いた話です。 母親が知り合いの女性から「最近、急に腰が痛くて困る」という相談を受けました。 「何かしたか?」と聞くと、自分の持っている土地にあった 道祖神が気に入ったので家に持って帰り床の間に飾ったとのこと。 「えらいことをしましたな」と、知り合いの修験者のところに一緒に行ったそうです。 修験者いわく「道祖神は水神さまだが、この祟りは水神の祟りではなく、 水神を信心していたそこに住んでいた人の恨みを買ったものだ」。 その女性は知人の母にそこまで詳しく言ってなかったそうですが、 実は、その土地に住んでいた人がいたのを、 「今度、使うことになった」と追い立て、 そのときにその家の側にあった道祖神が気に入って、どうせ自分の土地に あったものだから、と持って帰ったとのこと。 その道祖神は、そこに住んでいた人が信心していて、毎日、お供えをしていたそうです。 修験者の勧めに従い、住んでいた人にわびを入れて道祖神を返し、 相応の立退き料を支払ったところ、腰痛はなくなったとか。 その修験者が住んでいるのが隣町と聞いて驚きました。 ただ、私の知人が、あっち系に走るのを母親がよく承知していて、 どこに住んでいるとか具体的なことは教えてくれなかったそうです。 家の近所でもよく小さな祠を見かけます。 結構、新しいのが多かったり、 道に背中を向けているのが多かったりで、何か不思議です。 |
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