沁あっちの世界ゾ〜ン・第六十六夜「草原のおうち」
RENさん談
>I.K.Aさん 感動しちゃいましたです。本当に目頭が熱くなる思いで読ませて頂きました。 (国語が危なくなってきた私も「マヨイガ」は「迷い蛾」だと実は思った<暴露>。 それも照明につられて家に入って来た蛾。そんでもってスプレーされる蛾。) 私が子供の頃に見た草原のおうち、あれもそーだったんだろうかと.. 読んでる途中から気が付いて、いろいろオーバーラップさせてしまいました。 それもあってか胸がチクリッとしました..。 <草原のおうち> 小さい頃、春のうららかな日、家族や友達の家族とピクニックに行った。 大人達がドンチャン騒ぎをしている間、弟と友達と少し離れた草原で遊んでいた。 途中からおいてきぼりを食った私は、自分の背丈程もある草の中で迷子になった。 弟達を探そうとジャンプしてみたら、一軒の『おうち』が向こうの方に見えた。 文字通り「野中の一軒家」だった。 15分以上も探しただろうか、とうとう弟を探す事を諦めた私は自分が完全に 迷子になった事を知り不安になり、その『おうち』に助けを求めに行こうとした。 『おうち』の場所をロケイトする為、時折何度かジャンプして確認。 「よし、よし、このまま真っ直ぐだ」みたいにして進んで行った。 しかし、歩いても歩いても なかなか辿り着かない。 突然 弟と友達が草の間から出てきた。 「お前(お姉さんと呼ばんかい!)ドコ行くんだ?」 「迷子になったから、あの『おうち』に助けてもらいに行こうと思って...」 弟がジャンプしてから言った。「ドコのおうち?」 3人でジャンプした。『おうち』は 無かった。 3人で360度ジャンプしてみた。やっぱり無かった。 弟になだめられ、彼のナビに従って3人で大人達の方へ戻った。 途中、も1回 ジャンプしたが、やっぱり無かった。 |
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