あっちの世界ゾ〜ン第三十壱夜「誰に手を振ってたの」

としやんさん談


こんにちわ。かなりお久しぶりです。としやんです。

最近の恐い話。・・・あんまり強烈なのは体験してないですが、

体験したらやってきて書き込んでいく迷惑な野郎です。^^;

つい最近の話ですが、その日自分は、自分の彼女とドライブしていました。

(なにっ!惚気かっ!?)

とにかく近くの海岸まで行き、昼の1時頃、遅れた昼食を取る為に、

ファミレスまで車を走らせていたのですが、ちょうど繁華街で、

人間のバンバン渡っている横断歩道の前を通ったあたりから、

彼女が急に不機嫌になったのです。

自分は、何食わぬ顔をしながら「昼飯食って、山登って、

夕日を見たら、帰ってムフフ」な計画を立てていたので、

道半ばにして不機嫌になられたので大変困りました。(女性の方すみません。)

自分は内心の焦りを押し隠して、「どうしたの?」と好青年を

装って聞いたのですが、彼女はなかなか口を割りません。

とにかくファミレスに入り、やはり不機嫌な彼女のご機嫌を取りまくり、

何とかもとに戻った彼女が言った言葉は、・・・

「ねえ、誰に手を振ってたの。」

・・・だったのです。

彼女が言うには、先程の繁華街の横断歩道で、

自分が、手を振っていたというのです。

自分はモチロン国産車に乗っているので、彼女は左の助手席に座っています。

信号で止まり、彼女が自分のほうを見ると、自分が、右手を振っていたというのです。

「何も言わないから、横断歩道を歩いてる、

誰か知り合いの女の人に手を振ってたんだと思った。」

私が居るのにけしからん!と、彼女は思っていたそうで、

なるほどそれで不機嫌だったのか、と自分は納得し、

愛の深さに酔いしれて(死ね!)いたのですが、

どう考えても自分は手を振った覚えはないのです。

確かに、ハンドルから手を放していたかもしれませんが、

断じて、手を振ってはいないのです。

第一、自分の思考回路はずっと「帰ってムフフ」に集中していました。

彼女の前で他の女性に手を振り、計画を台無しにするようなことを、

自分が無意識にでもやるはずがありません。

振られた手は、誰の手だったのか・・・。

ちなみにその繁華街には「縁切り」の公園があり、そこで行われる

イベントにカップルで行くと、必ずそのカップルは別れるという伝説(?)があります。





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