あっちの世界ゾ〜ン第四十八夜「あの声の主は?」

けいりんδさん談


はじめまして。怪談のリンクを辿っているうちにここまでたどり着きました。

せっかくなので、私のあっちの世界体験を投稿していきたいと思います。

つっても、そんな大したもんではないんですが(笑)


あれは私が3・4歳の時の話です。

私の実家は、同じ敷地に私の実家と祖父母・叔父の家の2軒が建っているのですが、

その当時は家の増築もしておらず、2軒の間はかなり開いており、

その途中に祖父母の家の便所がしつらえてある、という構造でした。

私の実家は裏手にあたり、夜祖父母のところに行くには、

10mほどの距離ではありますが、暗い道の中を通っていかねばならず、

その途中に古びたその便所があるものですから、不気味さを感じていました。

ある夜のことです。

当時は、土曜日になると家族全員が

祖父母の家に集まり、家族麻雀をする習慣がありました。

まだ子供だった私はただ見ているだけなのですが、誰もいない自分の家に

ひとりいるよりはと、その麻雀を見物にしに行っていたものです。

その夜、いつものように通路の途中にある便所の前を

通りかかったとき・・・誰もいないはずの便所の中から人の声が聞こえました。

いわく、『ゆうれぇ〜』

私は肝を潰し、祖父母の家に駆け込みました。

その場には、確かに家族の全員が揃っており、外に出ている人などいません。

では、あの声の主はやはり?

しかし、幽霊が自分で『幽霊』なんて言うかあ?

それが、あれから30年近く経った今でも疑問です(^^;(^^;(^^;




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