あっちの世界ゾ〜ン第二十五夜「罰」

健康優良児さん談


先日、身近な友人Hが病気になり(精神的な)再起不能状態になりました。


その友人Hは何人かのグループで肝試しに墓地へと行ったそうです。

もちろん霊の類は見れなく、酔っ払っていたせいもあり、

怒り出した友人Hが墓石をばったんばったんけり倒していったそうです。

一緒にいた友人達も調子に乗って墓石を倒しまわったそうです。

皆は飽きたのでもう帰ろうとしましたが友人Hは悪酔いしていたせいもあり、

ある墓の墓石を倒し、石蓋をはがして、骨壷(お骨)をとりだしたそうです。

友人Hはその骨壷の蓋を取り、中から灰状のお骨を鷲掴みにとりだして

「よっしゃ霊は俺が出したろ!」

といって、そこら中に

「鬼は〜外!福は〜内!」

と叫びながら撒き散らしました。

周りの友人はさすがに怖くなり友人Hを止めて車に乗り込みました。

そして皆それぞれ家路につきました。

皆をそれぞれ降ろし後は友人Hともう1人で車を走行中に友人Hの携帯が鳴りました。

もう家に送った友人からでした。

「おまえら家に帰るな!」と言っているそうです。

なぜかとたずねると、なんでも、家に帰ったら見ず知らずの女が部屋に居て、

お前誰や!と尋ねるとフフフと笑って消えて行ったというのです。

・・霊です。

立て続けに他の友人からも電話が入り、

同じことを言うので、皆を集めて一緒に友人Hの家に行きました。

もう夜も明けていたので友人Hのご両親も起きていらっしゃいました。

友人Hの母親がふと

「あんたあてに女の子がきてるで。部屋で待ってるわ。」

と言ったそうです。

気味悪くなった皆はそのまま近所のお寺に行きました。

住職さんに御祓いしてもらおうとしたそうです。

ところが住職さんに会うなりすごい形相で

「お前らなにしたんや!!お前らの体半分あの世に行ってるぞ!!」

と怒鳴られたそうです。

皆は泣きながら全てを話すと住職さんは

「とにかく墓石を戻し、撒いたホトケ様をひとつ残らず

元に戻して心の底から誤ってくるんや!それ以外どうしようもない!!」

とおっしゃったそうです。

皆はすぐに墓地に行き、ごめんなさいと泣きながら元に戻したそうです。

そして帰りました。

皆それぞれ家路につきましたが皆が黙っていたことがありました。

お骨を集めている時からずっと友人Hの背中にあの女の子がおぶさっていたそうです。

友人Hはその子を連れて家に帰ったそうです。

その翌日から友人Hは人と話ができなくなるくらい、狂ってしまい今日に至っています。


その時の連れの1人が昨日教えてくれた事実です。





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