あっちの世界ゾ〜ン第三十四夜「横浜市泉区神明台」

かずさんさん談


いたこ28号様、皆様はじめまして

流離の現場監督をやっとります、かずさんと申します

初めて書き込まさせて頂きますので失礼がありましたらどうかお許しください。


それにしても皆さん素晴らしい(凄まじい)

体験をされていらっしゃる方ばかりでいつも楽しく拝見しております。 

特にちゃるさんのファンです。

私めも遂に「震」まで読破出来ましたので、

記念に体験談を書かさせて頂ければとキーを叩いて居る次第です。

さて、前にも申し上げた通り現場監督を生業にしておりますので、日本全国の

建設現場を渡り歩いて居る訳なのですが、中には気味の悪い処も多々在ります。

今日はそんな気味の悪い現場のお話を致しましょう。


           (現場その1)横浜市泉区神明台


その現場は保土ヶ谷区と泉区の境界線(フェ○ス女子大)に程近く、

「静かで環境の良い所だなー」と云った所が印象に残るくらいで

どうといった事のない現場でした。

只、気になったのは現場事務所の所長さんが

今年に入って3人目(7月頃で)と云った点くらいです。

1日目は他の工区の監督さん達と工程の打合せで仕事は終わり、

歓迎会も兼ねた夕食を所長さんの奢りで行くことになりました。


歓迎会で隣に座られた古参の監督さん(仮にAさんとしましょうか)が

乾杯の後に発した第一声が

A「でるんだわ...ここ...」

か「えっ、何がですか?」

A「あれが出るんだってば」

か「あれって何ですか? 熊?」

  (北海道では2度出くわしましたが(笑)これはこれで怖い!)

A「おばけだよー」

か「.....本当ですかー?」

A「最初の所長が一月半で原因不明で入院したろ、で、

2人目が半月で事故起こして会社クビだわ、そんで今のが3人目だわ」

か「偶然じゃないですかー、そんなの」

A「違うんだって、本当におるんだって!

今(所長)のも何時までもつか皆で賭けとるもん」

か「(オイオイそんな事賭けるなよ)...へー」


こんな具合に夜も更けていき、現場事務所の横に建つ

宿舎に帰ってきたのは深夜になっていました。

さすがに朝が早いので皆すぐに床に就いた様でした。

私もすぐに酔いと眠気に襲われ着替えもせずに眠ってしまいました。

明け方頃だと思うのですが宿舎の階段を上ってくる音で目が醒めました。


ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、

(飯場の人かな?早起きだなー)

ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、

ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、、、

(アレ?ここの階段そんなに長かったけ?)

ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、

ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、、、

(なんか変だな?)

ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、

ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、、、

(これ絶対変だわ!)

ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、

ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、、、

急にAさんの言葉が頭に甦りました


「でるんだわ...ここ...」 




そろそろ背後が妖しくなってきたのでこの続きは又の機会に書き込みたいと思います。

最後までお付き合い下さいまして有難うございます。

駄文で申し訳ありませんでした。





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