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実話怪談投書掲示板

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呪術師 投稿者:いっちゃん - 2010/11/04(Thu) 17:17:02 No.102  引用する 
海外の不思議話です。たいして怖くはないのですが、ちょっと不思議で、ちょっと間抜け話をひとつ。
私は今、東南アジアのマレーシアに住んでいるのですが、マレーシアというのはご存知の方も多いでしょうがイスラム国家です。とは言え、イスラム以前の原始宗教から生まれたのであろう呪術的風習も田舎に行けば行くほど色濃く残っています。こういった呪術儀式と取り仕切るのが「ボモ」と呼ばれる呪術師たちです。彼らは、悪霊に起因すると信じられている病気の治療、行方不明者の捜索などの一般的なものから、雨乞いや、その逆に大事な屋外行事があるときなどは雨が降らないよう念をかける、といったことまで、その守備範囲は広きに渡ります。実際このような儀式に自治体が予算を出しているわけです(表向きにはでないのですが)から、その根深さがわかります。
また、権力闘争の際にも彼らの活躍の場はあるようで、多くの権力者(地方政治家)にはそれぞれお抱えの「ボモ」がいるようで、呪いに対する呪い返しとでも言うのでしょうが、裏と表でドロドロの権力闘争を繰り広げている、と言う話もききました。まるで、ポケモンマスターとポケモンの関係みたいでちょっと面白くないですか?
さて、前置きが長くなりましたが、本題です。もうだいぶ昔のことですが、私の知り合いの時計店で高級時計の盗難事件がありました。こういった場合、たいていの場合は内部犯行です。警察を呼び、店員の取調べ、店員の家宅捜索を行ったのですが、決定的証拠は出てきませんでした。既に処分した後だったのでしょう。そこで、店主は「ボモ」に依頼をすることにしました。捜査も行き詰まり、犯人に「呪い」の脅しをかけ自白させようという狙いもあったのでしょう。興味のあった私はその「儀式」に立ち合わせてもらうことにしました。儀式は閉店後しばらくして、午後11時を少し過ぎたころ始まったと記憶しています。現れた呪術師は、そのおどろおどろしい呼び名とはまったく逆の、人の良さそうな、小柄な笑顔の可愛い60過ぎくらいのおじいさんでした。ちょっと「がくっ」としたのですが、儀式は始まりました。店内の電気を消し、数本のロウソクに火をつけました。何を言っているのかはわかりませんでしたが、何か呪いの言葉なのでしょうな、何者かと交信しているのでしょうか、なにかぶつぶつと言っていました。すると、カバンからお札のような紙切れを取り出し、つぎつぎにロウソクでその紙に火をつけ辺りにばら撒き始めたのです。「おいおい、火事になっちゃうよ」とはらはらしながら見ていたのですが、ちょうどその時、「ボーンボーン」「ジリジリジリジリー」「ポッポー、ポッポー」店内の陳列してある柱時計や鳩時計、目覚まし時計がいっせいに鳴り始めたのです。そればかりか、その時計店はあるショッピングセンターにテナントで入っていたのですが、店外からも他の時計屋さんの柱時計が、共鳴するかのように鳴っているのが聞こえます。腰を抜かすほど驚きました。偶然?でも、その音の鳴り始めたのは11時を20分ほどすぎたころで、普通そんな時間に柱時計や目覚ましが鳴り始めることはないと思うのだけれど、どうなの?
「ウーン、侮れないなボモ」とひとしきり感銘を受けた私だが、「しかし、この後、どのようにして犯人を捜すことが出来るの?」と店主に聞いみました。すると、なんと!
「犯人の額からチンチンが生えてくる、それで犯人が分かる」と言うのでした。「!!???!!!」言葉を失いました。(この地で決して人に恨まれることはしまい)と心に誓いました。
実際には、後から聞いた話だが、「この儀式に立ち会った人にのみ額から生えたチンチンが見える」というのが真相でした。
さてさて、その後、額にチンチンの生えた犯人が現れたか? 結果、現れませんでした。額から生えたイチモツがどんなものなのかワクワクしながら待っていたのですが残念です。事件も結局藪の中。
以上、すごいんだか、すごくないんだかよく分からない「ボモ」の話でした。

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