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実話怪談投書掲示板

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孫と祖母 投稿者:軽石地蔵 - 2012/10/05(Fri) 23:42:04 No.122  引用する 
これは、僕の友人 K から聞いた話です。

僕の友人というだけあって、Kは45歳を超えています。

そんなKは、今まで独身貴族で、どちらかというと同年代や年上好みでした。

しかし、Kも45歳を超えた頃から我々の家族を見て、「結婚もいいなあ」と

しょっちゅう口に出すようになりました。しかも、我々の妻を見たあとで

「やっぱり、嫁にするなら若い方が何かといいよね」などと、失礼な事を言う奴でした。

しかし、Kは持ち前の明るさと人懐っこさで、憎めない奴であるのも事実です。

そんなKに今年、彼女が出来ました。

今までと違い、「若い女がいい」と言っていただけに、彼女は明るく、かわいらしい26歳の女性でした。

我々は自分の妻を思い浮かべると嫉妬を覚えずにはいられませんでしたが、長い付き合いのKと明るい彼女を
見ていると心から祝福したものです。

Kは、彼女と何回目かのデートを重ねたすえに、ようやくラブホテルに行く事までこぎつけました。

ところが、彼女はホテルに入るのを随分躊躇します。

26歳になって恥ずかしいのかと思いつつも、「どうかした?気に入らない?」と

Kが聞くと、彼女は「ううん、そうじゃないの。」「実は、話していなかったけど・・・」

と言い、その後何かを考えているようでした。

Kは「どうした?何かあるの?」と問いただすと、彼女は「いつかわかる事だから、話すけど
変な女だと思わないで」と前置きするのです。

Kは「わかった。何でも受け入れるから話してみて」と色々な事が頭の中を駆け巡りながらも
答えたのです。

彼女は決心したように「実は、私、霊感があるの。」「しかも、憑依体質で、ホテルだとか
知らないところに宿泊するのは、いい思い出が無くてちょっと怖いの。」

そう答えたのです。

Kはオカルト的な事は全く信じない奴で、実際のところ「こいつ、何言ってんだ?」と

思いつつも、さっきまでKの頭の中によぎっていた事件性があったり、トラウマのために
彼女が拒んでいるのではないと知り、ほっとしたのも事実です。

Kは一気に安心し、「わかった、わかった。何かあったら俺がやっつけてやるよ」

「俺と一緒だと幽霊の方が逃げていくさ」等と言いながら
彼女の肩を押すようにホテルに入って行ったのです。

フロントでKが部屋選びをしている時に、「なあ、どの部屋がいい?」と振り向くと

彼女は携帯を懸命に見ています。Kは、「なに?」と聞くと

彼女は「ごめん、一応このホテルで何か無かったかだけネットで調べさせて」って言うので

Kはちょっとシラケはしたものの「あ、うん。わかった。」と言うしか無かったのですが

Kは彼女を本気で好きだったし、Kの息子はもっと本気でスタンバイ状態でした。

彼女は一通り調べ終わると安心したように「大丈夫みたい」と一緒に部屋まで入ったのです。

部屋に入ってからというもの、彼女を見ていると、どうみてもこの様な場所には慣れている様ではなく

Kは改めて彼女の事を好きになったという事です。

なにしろ、自分の齢を考えても彼女が”若い”というだけでも念願が叶い興奮するのに

「あんな事や、こんなムチャでも、これから・・・・」と思うとS系の息子さんは早くも嬉し涙を流し始めています。

Kは年上だという事から余裕を彼女に見せたくて、はやる気持ちを抑え、顔は冷静、心は気が狂いそう、

息子さんは嬉し涙が止まらない状態だったそうです。

でも、Kには少し不安があり、こんな時に彼女がオカルト的な話を始めるのではないかと思っていたのです。

オカルト話に興味が無いKは、彼女がそんな話を始めようものなら、きっとKの息子さんも

臆病になり、まるで怖がった亀が首を引っ込めてしまうのと同じ事になってしまうと心配だったのですが

彼女はそんな話は全くせず、いつもの彼女らしく楽しい会話が弾んだのです。

そうこうしているうちに、いよいよ二人がベッドの中へ入り、始めるべき事を始めたのです。

Kは今までつちかった妙技を駆使して彼女を恍惚の世界へと導いたそうです。

どんどんと恍惚の世界に入っていく彼女をみて、Kはいつもより長めに攻め立て、彼女が失神してしまうのでは
ないかという位に自分の持つ前戯ワザで彼女を攻め立てたそうです。

絶好調に達した彼女は「うーーー」と声をあげるとバッタリと失神したようになったそうです。

常日頃から「穴があったら入りたい」と言っている恥ずかしがり屋さんの息子さんの想いを

まだ遂げていなかったKは、ぐったりとした彼女にちょっと躊躇したのですが、すぐに彼女は
目を覚まし、今度は彼女が積極的に、まるで人が変わったかのようにKに挑んでくるのです。

KとKの息子さんは喜び勇んで彼女との闘いに応戦したそうです。

彼女は最高の状態になった時に「えぇーっす」「えぇーっす」と意味不明な言葉を大声で発し、

Kもまた、その意味不明な言葉で更に興奮したそうです。

勝負は引き分けでした。でも、Kはどちらかというと自分の負けだったと思ったそうです。

それと同時に、こんなウブそうな娘が「あんな事やこんな事や、どうなんだ!という様な事までして
自分を攻撃してくるなんて・・・・」などと驚き半分、嬉しさ半分だったそうです。

改めて、彼女との夜の結婚生活を思うと誰よりも彼の息子さんが嬉し涙を流しながら祝福するのです。

Kは精も根も尽き果て、ぐっすりと眠ったそうです。



翌朝、彼女に昨夜の出来事を楽しむように話しかけると、彼女は「ごめんね。途中で私失神しちゃったみたい」と

恥ずかしげに言うんです。Kはおかしいなと思いつつも、彼女に話を合わせていたのですが

どうやら、彼女はKと結ばれる前に失神してしまいKに3カウントを取った記憶が無いようでした。

Kは釈然としないながらも、そんな事よりもこれからの夜の性活や夜の精活に夢と息子さんを膨らませ
彼女にご両親に挨拶をしたいと言ったそうです。

彼女はちょっと戸惑った顔を見せたのですが、結局のところ数日後の二人が休みの日に、彼女の家に
家族に挨拶に行ったそうです。

しかし、二人で話し合った事では、初めて両親に会うのに、いきなり「お嬢さんをください」というのは
非常識だという事で、今回は顔見せという事になったそうです。

彼女のご両親は温和な方で、話も弾みいい感じに彼女と真剣に付き合っている事を伝える事が出来たそうです。

一通り会話が進みKは「ちょっとトイレに」と彼女に案内をしてもらいました。

用がすみ、彼女と一緒に彼女の部屋に行こうとすると、ある部屋の襖が開いていました。

その部屋の前を通る時に何気なく見てみると、その部屋は仏間でした。

「あ、この部屋仏間なんだ」とKは言い、良識のあるところも見せなくてはと、「じゃ、ご先祖様にも
挨拶をさせてくれる?」と彼女に言い、二人で線香に火をつけ手を合わせたそうです。

実はあまり興味は無かったのですが、一応全部の遺影について彼女に「これはひいおじいちゃん、
これはひいおばあちゃん」などと説明を受けたのです。

最後に一番新しい遺影を指さして彼女は「これが私が好きだったおばあちゃん。去年亡くなったの」と
言ったそうです。もう、Kは彼女の部屋に行きたかったのですが、そこは大人であり、彼女に話を合わせ

「へー、そうなんだ。可愛がってもらったんだ」とか「何歳で亡くなったの」とか話をしてたそうです。

彼女は、よほどおばあちゃんの事が好きだったらしく、色々な思い出を語ってきました。

どーも優しいおばあちゃんだったのですが、若い頃は結構好き物だったらしい事も笑いながら
懐かしそうに話していました。

その中で、Kは「ん?」と思った話がありました。彼女が言うにはおばあちゃんの腰を揉んであげたり
マッサージをしてあげたり、おばあちゃんが気持ちいい時には「えぇーっす」「えぇーっす」と
よく言っていたと言うのです。Kはあの晩の事を思い出し、「ねえ、その、えぇーっすってどこかの方言?」

と聞くと彼女は「んー、違うみたい。おばあちゃんだけが使ってたから」と言うのです。

ちょっと考え込んで、黙ってたKに彼女は「実は、前に私って憑依体質だって言った事あるでしょ」

「おばあちゃんって時々私の中に入ってくるの」「私は覚えてないんだけど、家族はちょっと気味悪がっているわ」

「でも、全然なにか悪さをするとか、そんな事は無いので、好きだったおばあちゃんだから構わないの」

Kはそこまで僕に語り、言いました。

「俺、彼女と別れたよ」「やっぱり嫁さんにするなら若い女がいいから」

僕はKに慰めの言葉が見つかりませんでした。

Re: 孫と祖母 投稿者:あは - 2015/09/16(Wed) 20:32:14 No.132  引用する 
笑いを混ぜた軽妙な話に関心。
才能ある人がうらやましい。
次回作を楽しみにしています。

Re: 孫と祖母 投稿者:ななし - 2017/07/01(Sat) 12:05:37 No.135  引用する 
うまい表現が多い話してだなぁと思いながら、感心して読んでた。話の結びもいいね。

投稿者 No. 暗証キー

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