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実話怪談投書掲示板

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拝山第三章 更新 投稿者:am - 2007/11/19(Mon) 01:54:00 No.27  引用する 
 僕を乗せた自動車はダム湖沿いの道路を一周、二週して干上がった湖底へ通じる道を探す。

 運転席と助手席では懐中電灯で照らされた地図を見やり、湖底へ通じる道が無いと悟れば車は止まり、僕も含む後部座席の二人にも懐中電灯を渡される。

 助手席から一人、後部座席から二人。各自が懐中電灯を持って降りると車がガードレールに体当たりして、湖底に通じる道を強引に作ろうと試みる。僕と二人は車が転落しないよう足元を懐中電灯で照らして安全を確認しながらガソリンシタンドの店員みたくオーライ、オーライと腹から声を搾り出し湖底へと誘導する。

 車を誘導しながらも僕は不条理さに苛立っていた。

 不良三人に女子高の制服を着せられ何処とも知らない場所へ拉致されたのだ。

 なのに拉致した三人へ協力している。

 ストックホルム症候群のように感情移入した覚えは無い。

 街灯も無い見知らぬ山中から自力で家に帰る術が思い浮かばず、車で帰らせてもらえるよう機嫌を取るために協力しているのだが、そんな自分が情けなくてまた苛立つ。

 破壊されたガードレールを通り抜けると膝まで生えた雑草が足元を照らすのに邪魔なので、時には引っこ抜き、時には踏み均しつつ進んでいく。

 上空からの見ると湖の水際沿いに、なるとの渦巻き模様を描くように迂回して行く。

 そうしないと急斜面を転げ落ちて多分死ぬだろう。

 車も多分、大破するだろう。

 体感時間で2時間もかけて、やっと湖底と思われる場所へ辿り着く。

 車のトランクが開くとスコップが4つ置かれてあった。

 僕にも渡されたスコップを手に取り、深夜放送で見た西部劇のワンシーンを思い出す。

 山賊が軍人たちに銃を突きつけられながらスコップで穴を掘る。掘り終えたら軍人たちが引き金を引いて即座に処刑が開始され、掘った穴は墓穴になる。

 僕も自分で自分の墓穴を掘らされるのだろうか?口に出して問いかけたかったが、それが図星だとの返事が返ってくるのが怖くて言い出せなかった。

 結局黙ってスコップに肩に担ぎ、何かあったらスコップを振り回し、相手を殺してでも逃げる事だけ考えていた。

 僕が恐怖や疑心暗鬼の念に駆られる一方、不良三人は慣れた足取りで無数の錆びたドラム缶が転がる場所へと向かい、枝が墓標のように突き立てられた場所を確認し、そこにスコップを入れて掘り出す。

 不良三人がここへ来るのは初めてではなかったようだ。あの枝は以前来た時に忘れないよう、目印として立てたのだと思われる。

 ドラム缶は湖底にずっと沈んでいたせいか、塗装が殆ど剥げ落ていた。
 
 近づき懐中電灯で念入りに照らして初めて、元が黄色の塗装を施されたドラム缶だと判った。

 錆や腐食がひどい状態にあるドラム缶は蓋が落ちたのか取れたのかでなくなり、ドラム缶の中身をのぞく事も出来た。

 覗き込んだ中身はおそらくコンクリートか灰を硬くなるまで押し詰めたものと推測される。

 不良三人に促されるまま僕もスコップで同じ場所を掘る。

 今すぐこの場から逃げたい気分だが、何処とも知らない山奥に一人でいるのがあまりにも怖く、群れたくもあった。

 穴を掘るのは重労働で、掘り下げるのは思ったより難しい。

 しかし、ちょっと掘り下げるだけで珍しいものと出くわす。

 火災現場で消防署の人が着込んでそうな分厚い防護服、防塵マスク、長靴、ゴム手袋、ヘルメット、ガスマスクっぽいものが次々と出てくる。

拝山第三章 11/29更新 投稿者:am - 2007/11/29(Thu) 06:36:59 No.28  引用する 
 出土物を見て、僕も宝探し感覚で楽しくなり、掘り続けるとナンバープレートが沢山出てくる。

 女子高の制服を着せられた事も忘れ、掘り下げていた。

 おそらく百枚以上のナンバープレートが層を成す形で埋まっていた。白いナンバープレート、緑のナンバープレート、そして青いナンバープレートが3枚ほど。

 ナンバープレートの層を掘り終わるが、まだ何か埋まっていた。

 休憩をしてから掘り出すと、ビニール袋に包まれ、綺麗に畳まれている、様々な職業の制服が出てきた。

 工事現場か工場で着込む類の作業服、警備会社か警察、または自衛隊の物と思われる制服。

 他には青森県三沢市に住んでいた頃、ちらほら目にした米兵の制服とおぼわしき代物もあった。

 服に付随する形で無線機、警棒、腕章も出てきた。

 腕章には警備会社や新聞社の名前が書かれていた。中にはMPと書かれた珍しい物もあった。

 ここで僕が、

「もし、根掘り葉掘り探したら、警官の拳銃も出てくるかも知れないよね?」

 と、思いつきで三人の不良に問いかけると。

「ついでに、自衛隊や米軍の銃を見つかるかも」

そう不良のリーダー格が語ると目を輝かせ、我先にとスコップを地面に突き刺す。

 不良三人はガンマニアらしく、銃の名前と思われる横文字と数字の固有名詞を言い合っていた。

ハメ小屋 投稿者:日の出待ち - 2007/10/14(Sun) 19:24:35 No.23  引用する 
 中学時代テニス部に所属していた友人のT君の話です。

 その部は決して強い部ではなかったのですが、それなりに練習はしており、学校の近くにあった公園のテニスコートを貸し切り、毎日19時頃まで練習していたそうです。
 
 その公園には一軒の小屋がありました。
 
 小屋といっても壁はその小屋の四方のうち三分の二程を覆っているだけで、外から中が見えるようになっており、公園を訪れた人々がちょっと休憩する程度の簡素なものであったそうです。
 
 実はその小屋には一つ、彼らの部活後の楽しみがありました。

 彼らはその小屋を“ハメ小屋”と呼んでいました。
 ラブホテルに入る金も無い高校生のカップルが“ヤリ”に来るのです。
 
 幸いその小屋の周囲には街灯も立っていなかった為、夕方になると小屋の中は半ば闇に包まれます。金の無いカップルにとっては有名な“ヤリ場”であったようです。
 
 今では三十代にして、はや枯れ果ててしまっている彼ではありますが、そんな彼でも当時はそういったことに興味津々でした。
  
 その小屋に高校生のカップルが来るのは、大抵涼しくなり日の暮れるのが早くなる秋口だったそうです。
 
 彼らテニス部男子は、毎日、練習が終わり顧問の教師を見送ると、我先にと小屋を遠巻きにして植え込みの中に身を潜め、高校生カップルが来るのを待ち構えていました。
 
 そうして高校生カップルが現れると、彼らはまるで死後硬直のように身を硬くし、同時に我が分身も硬くしながらカップルの行為を見守っていたのです。
 
 だがそういったこととは、とんと無縁の生活を送っていた彼らテニス部男子達にとって、カップルは興味の対象であると同時に、まさに“ヤリ場”の無い怒りの格好の捌け口でもあったのです。

 彼らは三回に一回程度は、高校生男子が高校生女子のスカートの中に頭を突っ込んでまさに事に及ぼうとした瞬間などを見計らい、先輩の、
「突撃ー!!」
という殺気に満ちた怒号とともに小屋の壁に殺到し、四方から壁を親の仇のように硬いテニスシューズの底で蹴りまくっていたそうです。

 そうすると全てのカップルは一瞬硬直し、その後あわてて逃げ出すのです。
 その滑稽な様子が彼らには面白くてたまらなかったといいます。
 
 ある日も彼らはあらかじめ突撃することを取り決めて、いつもと同じように植え込みに潜んでカップルが現れるのを待ち構えていました。
 
 そうして、十五分程も待っていると一組の高校生カップルが現れたのです。
 
 いつもの事ですが、カップルの姿は半ば闇に覆われ、顔までははっきりと見ることができません。
 
 彼らは他のカップルと同じように、小屋の中の木製の背もたれの無いベンチに腰掛けると、ことに及ぶ準備運動をはじめました。
 
 男 子 が 女 子 の 乳 を 揉 ん で い ま す。
 
 いつもならただそれだけの事でも当時の彼らにとっては、スクランブルに相当する事態であったのですが、その日の先輩は我慢強かったそうです。
 
 そうして男子が女子のスカートの中に手を入れ、下半身のストレッチを十分に行った後、いよいよ男子が学生ズボンを脱ぎはじめ、ズボンが彼の膝まで降りたときのこと、ようやく先輩が突撃命令を発しました。
 
「トッチゲキィィィー!!」

 彼らは先輩の半ば裏返った号令に従い小屋に向かって殺到し、いつも以上に力を込めて壁を蹴りました。もちろん彼らの分身にも、いつも以上に力が込もっていたのだそうです。

 何人かは、分身が硬直しきっていたために参戦できなかった程だと言います。
 
 十回ほど蹴り込んだ後で、さていつものように、撤退前に面を拝んでやろうと、遠くから届く街灯の明かりに照らされたカップルの顔を見て、彼らは愕然としたそうです。
 
 二人には、顔がなかったのです。
 
 その顔には目も鼻も口も無く、ただぼんやりとした黒い霞のようなものがもやもやと纏わりついているだけだったのだと言います。
 
 男子高校生と思しき彼は、ズボンを膝までおろした中腰の姿勢のまま、無い顔で彼らの方を振り向いて硬直しています。
 
 女子高校生と思しき彼女もスカートをまくりあげ、今でいうM字開脚の姿勢をとって後方に両手をついただらしない格好のまま、無い顔で彼らの方を見つつ硬直していました。
 
 彼らも、2、3秒、彼らとともに硬直していたそのとき。
 ふいに、二人の姿がすーっと闇に融けて消えたのだそうです。
 
 直後、彼らは絶叫とともに蜘蛛の子を散らすようにてんでバラバラの方向へと遁走したといいます。
 
 T君は後日、全員に確認したそうですが、皆も間違いなく二人が消えるのを見たと言ったそうです。

 が、彼にとってはもう一つ思い出深いことがあるのだそうです。
 
 「俺、女のアレを見たのはそのときが生まれて初めてだったんだよ」

素晴らしいあっちの世界ゾ... 投稿者:いたこ28号 - 2007/10/14(Sun) 22:00:40 No.25  引用する 
なんだか甘酸っぱい性・・・いや、青春の実話怪談て感じでした(^^
霊というよりは狐狸系のモノノケなのでしょうかね。
妙なトラウマにならなくて良かったですよ。ええ。
・・・もしかしたらなっている人がいたりして(^^;

拝山 第二章 投稿者:am - 2007/10/07(Sun) 19:02:08 No.21  引用する 
 精神病棟はジャック・ニコルソンが入院患者を演じた映画と違い、うつ病患者ばかりだったのか生気も無く静かだった。

 おかげで退屈なくらい思索にふける事ができた。

 どうしてこうなったのだろう?

 何時からこうなったのだろう?

 自問自答すると苛められていた高校生時代の記憶が浮かぶ。

 高校生時代苛められていたが、何よりもトラウマだったのは殴られる事でもなく、金を取られる事でもない。

 精神的な屈辱を受ける事だった。

 最も屈辱的な思い出はゲームセンターからの深夜の帰り道、3人の不良グループに囲まれリーダー格が運転する自動車の後部座席へ追い詰められた事だ。

 狭い後部座席の中で僕は眼鏡を外され、女子高の制服に着替えるよう強いられた。

 車で拉致された中、拒めば山の何処かへ捨てて行くと仄めかし、ご丁寧にもブラジャーまでつけさせられた。

 車中の会話から不良の一人に女子高へ通う姉がいて、勝手に持ち出した物らしい。

 体がかたく背中まで手が届かない僕に同じ後部座席に座る不良が「背中向けろ」言ってから慣れない手つきでぎこちなくブラジャーのホ

ックをはめた。

 第三者からみたらきっと笑える光景だったであろう。

 運転しながらバックミラーで制服姿の僕を見たリーダー格が「カマ子ちゃん」と命名し、残り二人も「似合うぞ」「そのまま女子高通い

なよ」と精神的な屈辱を与えてくる。

 あまりの屈辱に泣きそうだったが車窓が気になる。

 何処へ連れて行くのだろうか?見慣れた地方都市の景色はなく、山々と森が街灯もなく月に照らされていた。

 両手をそわそわさせながら前後左右を見つめる僕に運転しながら、

「知ってるか?ダムに沈んだ村には怨霊がまだ残っていて、夜な夜な人魂が彷徨うと有名なんだぞ」

そう語りかけてくる。

 何故それを?そう思ったのをバックミラーに写る僕の顔色から見透かしたのか振り返ることなく運転を続けつつ、

「今年は水不足でダムの底の建物がテレビで流れてただろ?ここでも干上がって村を歩けるはず」

はず?下見してないの?思った事が口に出ていたらしく、

「そりゃあ生贄がいなきゃ下見もできないさ」

はあ?何を言ってるのか理解できず口をポカンと開けていた。

「カマ子ちゃんはホラー映画見ないのかなあ?あ、カマ子ちゃんは怖がりだから見れないか」

ケタケタと乾いた笑い声を発すと気が済んだのかすっきりした顔でハンドルを右へ左へ回す。

 慣性の法則で右へ左へと体を揺らしながら後部座席隣に座る不良が囁く。

「ホラー映画だとさ、女の子がギャーと悲鳴をあげて最初の犠牲者になるんだ」

「そうそう、だからカマ子ちゃんが生贄」

助手席の不良が頷く。

 何故こんなにも左右に揺らしてるのだろう?度数の強い近眼と乱視の裸眼で車窓を食い入るように見つめると、細くクネクネした道が伸

びている。

 対向車線にヘッドライトが見えると注意深く減速して止まり、通過するのを見届けてから再発進していく。

 これは相当な山奥だ。殺して埋めるにはおあつらえ向きと言って過言は無い。

三章へ続く

Re: 拝山 第二章 投稿者:桃源教 - 2007/10/09(Tue) 15:02:23 No.22  引用する 
わー!!予想外の展開。
続きが楽しみ!!!

ますますハードな展開に(... 投稿者:いたこ28号 - 2007/10/14(Sun) 21:55:29 No.24  引用する 
大ネタの予感大。

拝山 第一章 投稿者:am - 2007/09/21(Fri) 21:24:31 No.18  引用する 
 小学生低学年の頃だった。
 
 友人数人と川釣りしようと、津軽地方にある祖母の実家から山々へ入った。
 茂みを分け入り川原へ向かうと、警官の制服を着た男がピクリとも動かず、うつぶせに転がっていた。

 見つけた時期は雨季だったのでそのままにすると水位が増して確実に溺れると考えると一旦祖母の実家に帰り、報告した。

 それ以降、あの警官の制服を着た男がどうなったか地方紙のアーカイブを調べても分からず、祖母に聞いても、

「夢を見たんだよ」

との一点張り。

 それからというもの頻繁に夢で警官らしき男がうつぶせになっている川原と川のせせらぎの音、そして
「見るな!」
と知らない男性の声と共に目を塞がれるように暗転する。

 これが高校卒業して東京へ出ると過労している時に限って、白昼夢のように日中でも夢と同じ体験をするようになった。

 たまりかねて医者に相談すると、
「精神分裂病です。一旦静かな環境へ身を置いたほうがいいでしょう」

 医者の説明はもっともなので同意の署名を書き、2週間と3日入院した。

 精神病棟で落ち着けると思いきやそうはいかなかった。

2章へ続く
 

おおおおお〜!!! 投稿者:いたこ28号 - 2007/09/22(Sat) 00:28:03 No.19  引用する 
あの話を投書してくれるのですね。

続きも期待して待ちますで
よろしくお願いします。

Re: 拝山 第一章 投稿者:たこむら - 2007/09/28(Fri) 13:37:08 No.20  引用する 
はじめましてamさん。

最初からハードな展開ですね。
2章が楽しみです。

真夜中の病院にて 投稿者:弥七 - 2007/09/13(Thu) 15:25:37 No.16  引用する 
真夜中に喉が渇いて目が覚めた。
病室は4階、何かを飲みたいが自販機があるのは
購買室横の1階のみ。

エレベーター「下る」ボタンを押し、まもなくエレベーターが来た。
1階へのボタンを押し、ボーッとしてると後ろから視線を感じる。

振り返るが見えるのは「まばたきしている自分が映る鏡」のみ。

1階につきジュースを買い、またエレベーターに乗る。
4階へのボタンを押し、ボーッとしてるとまた後ろから視線を感じる。

また、振り返るが見えるのは「まばたきしている自分が映る鏡」のみ。

気のせいかと思いつつ自分のベッドに戻った。

ベッドでジュースを飲んでる時にある事に気付いて怖くなった。

”自分のまばたきは自分でみる事は不可能”。

これは怖い(^^; 投稿者:いたこ28号 - 2007/09/14(Fri) 14:59:23 No.17  引用する 
後でわかってゾッとする・・・という実話怪談は怖い。
最後の一行でなるほどと納得して拍手をしたくなりましたよ。

毎度思うのですが霊もあの手この手でいろいろ
脅かす方法を考えていますよね。さすがプロ(^^

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投稿者 No. 暗証キー

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