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2007年12月 アーカイブ

2007年12月06日

第九九夜「あう、半透明 」猫吉さん談

皆様ご無沙汰でございます。
ボウレンジャー改め猫吉「ねこきち」で御座います。
ちょっとネームが長いので改名いたしましゅ。

さて、今回は個人的に体験したお話です。

もう7年くらい前の話です。当時、私は職場までバイクで通っておりました。主に遅番を勤めていたもので、帰宅時間は午前を回ることが当たり前状態でした。

その日も私は愛車を駆って帰路を急いでいました。国道を外れ自宅から数キロの交差点に差し掛かったとき、運悪く信号に捕まってしまった私。5月の半ばを過ぎたといっても深夜ともなれば気温はぐっと下がります。分厚いジャンバーを通して私の体に到達した冷気は容赦無く体温を奪って行きます。停車してから数十秒、静まり返った交差点に近づいてくる車のエンジン音が聞こえてきました。

私の後方からやってきた白いクーペは私の止まっている車線の隣に停車しました。目を遣ると乗っているのは若いカップルでした。こんな時間に何処へ行く?はたまた何処から帰ってきた?んん?私の頭の中では、いらぬ世話焼き妄想が駆け巡っていました。そんなこんなで約一分、そろそろ信号が変わろうかと思われたそのとき、私とカップルはなんとも奇妙な物を目撃したのです。私の右手方向、つまりカップルの車の方向から何者かが横断歩道を渡ってきます。

・・・でけ~足・・・。私の第一声はそんな感じでした。

ええ、でかいのです、とっても。今でもはっきり思い出せます。ケミカルウォッシュのGパンに白いスニーカースタイルの半透明でしかもでっかい男と思われる二本の足。足の平だけで2メ-トルはあるでしょうか。全身にしたらきっと◎ン◎ムサイズになってしまいそうな男はゆっくりと横断歩道を渡って行きます。私がそれを目で追っていると、カップルも私の目線と同じ位置を追いかけていました。

おお!俺だけじゃない!!

私はちょっとうれしく思いました。そして、何故かその時恐怖心はありませんでした。「ああ、ええもん見させてもらってます」本当にそんな感じでした(笑)

そんな阿呆な考えが過っていたころ、奴は道路を渡りきり虚空へと消えて行きました。私とカップルはしばし呆然。私はちょっぴり感動。カップルのほうへ振り向くと私と目線が合った女性のほうが、奴の消えは方向へ指を指しました。私は首を縦に振り、状況を確認し合いました。もちろん男性のほうも見えていました。なんとも言えぬ表情のカップルを横目に私はバイクを走らせました。信号はとっくに青になっていましたから。

信号は例え幽霊でもちゃんと守りましょう。点滅を開始している信号を横断してはいけません(笑)

2007年12月24日

第百夜「学校の改築」ヒマジンさん談

いやー、このHP面白いですね。
いつも読んでばかりなので、一つ投稿してみようと思いました。
これは私が通っていた高校で起きた事件です。
もちろん「実話」です(あまり怖くないかも、オチもないし)。

私のいた高校は旧帝国中学時代からの古い高校でした。
学校の形が変わっていて、ドーナツ形の校舎でした。ですから、
廊下を歩いていくと、グルーっと廻って一周できるという、
変わった形で、真ん中に校庭があるんです。
私が入学して間もなく、校舎の改築の話が持ち上がり工事が始まりました。
なにぶん古い校舎だったので、遅かれ早かれそうなる運命だったのでしょうが。
工事は1年弱実施されたのですが、その期間中に、死ぬわ死ぬわ。
先生が3名だったか、事故で亡くなったり、突然病気で亡くなったりして。
工事関係者の方も何名か事故に遭われたと聞いています。
生徒も例外ではありませんでした。
定時制では、5名が事故等で死亡しました。
なーんでもない、普通の道で、5人乗りで車を運転していたそうです。
詳細は分かりませんが、グシャグシャだったそうです。
とどめは一般制の生徒でした。
丁度、中間テストをしている最中でしたか、
突然となりのクラスから悲鳴が上がり、騒がしくなりました。
そのうち救急車のサイレンが鳴り、高校の前に停車。
先生から止められたので隣の様子は分からずじまいでした。
休み時間になり、皆で隣のクラスに行きました。
女子は泣いていて、男子は「お前ら来るんじゃねぇッッ!!」 と、騒然としていました。
訳が分からなかったのですが、ようやく一人の友達から聞き出しました。
クラスのAが、試験が始まって暫くして、突然口から泡をふいて転倒したとのこと。
驚いた先生が駆け寄ったのですが、
既に顔面がドス黒くなっており、救急車が来た時には既に死亡していました。
Aはスポーツも出来、健康そのもの。
テストの前の時間もピンピンしていたそうです。

偶然、かもしれません。
只、こうも同じ時期に事故が集中して起きるというのは、
別の何かを考えてもみたくなります。
結局、 学校側で再度地鎮祭を盛大に行い、それからは事故も起きなくなりました。
うちの学校、某 靖○神社の近くにあって、
戦時中は空襲の時などいろいろあったそうです。
だからですかね、「祟りでもあったのかな」 と言われています。

第壱夜「病院解体現場」Gioさん談

はじめまして
何時もびびりながら拝見しています
さて、私の一昨年の夏、私の会社で札幌市にあるH大学医学部付属病院の解体工事をいたしました。そのときに起きた誰も信じてくれない実際におきた話を聞いてください

  普段あまり現場にでることの少ない私は、たまに作業員の仕事ぶりを見ようと現場に足を運びました。何分にも広い病院ですから1Fから順番に探していきました。そして、4Fについたときそれはおきました。

 上の階からは、機会の作動音がひびきます。1999年の夏札幌は何時にない激しい暑さでした。その厚さの中廊下の奥から幼い少女の笑い声が聞こえてきました。どきっとしましたが空耳かと思ったその時、さっきより近く、しかも低い所からまた幼い少女の笑い声が

 脂汗がにじみ立ちすくんでいるとさらに近い所からまた笑い声が恐ろしくなり階段を駆け下りるとそこはなんと4Fだったのです。かんちがいだったと自分に言い聞かせているとさっきよりも近い所でまた少女の笑い声が聞こえてきます。半狂乱で階段を降りると、そこはまたしても4F 

 そんなことを2~3回、そしてそのたびに声が近くなる瓦礫の山を乗り越え、別の階段で降りると、不思議なことに3F,2F,1Fと降りることができました。

 外に出た私は、昼になり作業員が出てくるのを待ちました。みんなにその話をしても、もちろん誰も信じません。ヤンカラな彼らが信じてくれるはずがありません。

皆さんは信じてくれますか?

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