こっちの世界ゾ〜ン・第十弐夜「本当にあったゲイの話」
三堂りある(9番)さん談
本当にあったゲイの話(前回までのあらすじ) 三堂りあるはコンビニの夜勤を勤める大学4年のクールガイ。 そのバイト先で知り合ったのがゲイバーで働くゲイ。源氏名は「アイナ」。 そんな「彼」と意気投合した俺はある日、飲みに行く。 ふらふらに酔っぱらってしまった俺を待っていたのはなんとホテルの予約だった! 逃げる俺。追う「アイナ」。 なんとか逃げ切り、貞操を守り通したのだがヤツは店の常連。 再び顔を合わせるのは時間の問題! かくして、俺は500円玉でオシリを守る日々に突入した! バイト先の元先輩が言う。 「お前は真相心理でゲイに犯られたがっているんだ」 サークルの先輩が言う。 「お前はホモに好かれそうな顔をしているから気をつけろ」 そして、バイト先に「アイナ」が現れた! しかし、その時、俺は便秘の腹痛でそれどころではなかった! 俺の便秘な形相に「アイナ」も恐れをなしたか引き上げた。 だが、物語は終わっていない。 俺と「アイナ」は再び邂逅する! その先に待つのは、禁断の快楽か? それとも、終わり無き逃亡の日々か? あなたは、今日、この掲示板で物語の終末を見る!! --------------------------------------------------------------- 本当にあったゲイの話(最終回) 「アイナ」が来た。 俺のバイト先に来た。つい数時間前のことだ。 性的趣向が違っても友達だち思っていた。 とっても話せるいいヤツだった。 あの「ホテルの一件」までは・・・。 店には俺と「アイナ」しかいない。 外はもう明るくなりかけている。 アイナが先に口を開いた。 「この間は悪かった。冗談のつもりだったんだけど、つい、ムキになってしまった。 許してほしい。こんなつまらないことで、友達を無くしたくないから・・・ よかったら、また、元通り付き合っていきたい」 それを言葉を聞いて、俺はなんかこみ上げてきた。 「アイナ」はやっぱり友達だった。 その友達を体目当てと決めつけたのは 俺の曲がったゲイへの概念だったのではないか? そう考えると俺は自分がとてもつまらない人間に思えて、恥ずかしくなった。 俺達は仲直りした。 そして、仲直りの印に今度飲みに行こうという話になった。 すると、「アイナ」はゲイバーの仕事仲間を紹介したいと言った。 そいつは店の外の通りの向こうにいた。 すごくガタイのいい男にしか見えないゲイだった。 源氏名は「ヘンデル」(だと思う)。 「アイナ」にとって「ヘンデル」は 一番の友達だから、俺とも友達になってほしいというのだ。 俺は了解した。 朝日が上ろうとしていた。 空は次第に明るみを増し、ビルの輪郭が浮かび上がってくる。 俺の心は貞操の危機が去ったことと、 「アイナ」がいい友達に戻ったことで、充実感に満ちていた。 --------------------------------------------------------------- 本当にあったゲイの話(おまけ) 俺は一人レジで感慨にふけっていた。 その中で俺は店を去る時の「アイナ」と「ヘンデル」の見せた視線を思い出していた。 その視線はどこかで見たような気がした。 !? 俺を襲ってきた時の「アイナ」の目? 俺は恐ろしい想像をしてしまった。 今度はゴツイ「ヘンデル」とも飲む。 前回の失敗を教訓に今度はまさか二人がかりでなんて・・・ まさかね(笑) でもとりあえず、あまり飲まないようにしておこう・・・ |
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