こっちの世界ゾ〜ン・第二十弐夜「潮干狩り」
イトブレイカー(幻想のまぁちゃん)さん談
今回は、同棲している彼女のお父さんのお話です。 彼女の実家の近所は海が多く、夏になるとよく潮干狩りをしていたそうです。 彼女のお父さんが、まだ若い頃に起きた(起した?)出来事です。 彼が友人と一緒に潮干狩りをしている時。 いつもは沢山、貝が採れるのにその日に限っては、いっこうに採れませんでした。 貝のいそうな砂浜に開いた小さな穴の周辺を友人と共に掘っていました。 それで、ごうを煮やした友人が貝のいると思われた小さな穴を覗きこんだそうです。 その瞬間…。 「ザクッ」 彼女のお父さんが振り下ろした鈎爪が、友人の後頭部にグッサリと刺さっていたそうです。 鈎爪を取ると、友人の後頭部には白い頭蓋骨に真っ赤な血が滴っていたんだそうな…。 無事、その友人は死には至らなかったそうですが、もう少し力を入れて振り下ろしていたら…。 |
戻る |