こっちの世界ゾ〜ン第三十壱夜「ぱんつ雑巾」

せるさん談


一ヶ月ほど前、義兄とそのご両親が家に来るというので、

家族で念入りに家の掃除をしておりました。

掃き掃除も終わり、さて拭き掃除でもやるかと雑巾置き場にいきました。

(うちでは家の外に雑巾は干しています。)

どの雑巾を使おうかと雑巾を見ていると、変な形の雑巾がある。

手に取って見てみると、うちの父の巨大ぱんつでございました。

最初は父のぱんつが風に飛ばされてこんなとこまできたのかと

思いましたが、どう見ても雑巾掛けに使われた形跡がある。

こんな事をうちでやるのはひとりしかいません。

そう。うちの母、はるちゃん 5?才。

私は母に

「お母さん、お父さんのぱんつなんか雑巾にしないでよー!」

すると母。

「すぐ捨てるの勿体ないでしょ。」

それを聞いた姉が言いました。

「でも、お父さんの『ぱんつ雑巾』使うのはお母さんぐらいだよ!」

そりゃそーだ。私もお父さんの『ぱんつ雑巾』は避けて他の雑巾を使いました。

この場合、父の立場って一体・・・?


んで、先週の事です。私は今度は自室の掃除をしておりました。

洗濯物を畳んでいるとき、

皮膚科の先生に薦められた大きめのぱんつが古くなってるのに気づきました。

(もう捨てんとなー。)

丸めて、ゴミ箱に捨てました。

(さてと、ひさびさに床拭きでもするかー。)

その時です。先月の事が私の頭に浮かびました。

私はゴミ箱から”それ”を拾い、床拭きに使いました。

皮膚科の先生お薦めぱんつは、水の吸収率もよく、綺麗に床が拭けました。

ただし、この『ぱんつ雑巾』は使い捨てです。


お母さん、私はやっぱりあなたの娘のようです。





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