こっちの世界ゾ〜ン・第六十四夜「仕事一段落記念作品 V(^▽^)V」
ぱわっち(ぼうちょー)さん談
さて、気を取り直しまして...このHPに書き込みを始めて2ヶ月が経ちました「ぱわっち」です。 まだまだ未熟者ですが、今後も宜しく御願いします。m(_ _)m ...というわけで記念として「あっち&こっちでネタ同時書き込み」をさせて頂きます。 ウンザリされるかもしれませんが宜しくお付き合い願います。m(_ _)m ところで皆さんは「土曜ワイド劇場、タイトルで高視聴率獲得理論(笑)」というのを御存知でしょうか? 御存知でない方の為に御説明させて頂きますが、土曜ワイド劇場はタイトル、又はサブタイトルに 「湯煙」とか「全裸美女」等の「お色気キーワード」を 入れる事により普段より高い視聴率を得るという手法を使っています。 今回、その理論にあやかって私も「お色気キーワード」をタイトルに入れてみました。 もちろんキーワードに嘘偽りは御座いません。でわ、本編です。 タイトル「湯煙全裸美女自殺未遂」 これは今年の7月に私が体験した話です。 私の家の風呂は、いわゆる「薪風呂」というやつで風呂釜に竃が直結していて、 竃に薪をくべて燃やす事により、お湯を湧かしておりました。 その当時、休む暇も無く毎日仕事に追われていた(今も..T_T)私は、休出する前に 朝風呂に入って気持ちをリフレッシュさせようと、いつものように竃に薪をくべて火を付けました。 御存知の方も少ないと思いますが、薪風呂は真水から暖める場合は、 ちょうどいい湯加減にするまで1時間も掛かるんです。(うちはシャワーも使えなかったです) しかし、1度湧かしたお湯を2度目に湧かす場合は 1回目よりも少ない時間で湧かす事ができるという特徴があります。 この日、私は真水から湧かすのが面倒だった為、お湯を換えずに湧かし直して入ろうとしたんです。 先にも触れましたが、当時私は度重なる残業(週の勤務時間が100時間くらい)で疲れて 果てていた為、いつもは竃の様子を定期的に確認しながら風呂を沸かしていたんですけど その日に限っては風呂が沸くまで2階の自分の部屋で寝入ってしまいました。 ...それからどのくらいの時間が経ったでしょうか? 私は家の周りにもの凄い数の人の気配を感じて目を覚ましました。 「な、なに...この気配!?」 ざわざわ...ざわざわ...ざわざわ...ざわざわ... 10人? 20人? いや、それ以上の気配が私の家を取り囲んでいるんです。 私は家を取り囲む大勢の人の気配に畏怖の念を感じて思わず唸りました。 「...何なんだよ...いったい!?」 焦燥感に駆られた私は、気配の正体を確かめる為に自室のドアを開けて階下に向かおうとしました。 しかしその時、私は「さらなる異変」に気が付き、その場を動けなくなってしまったのです。 その「さらなる異変」は私自身の身に起きていました。それは体の一部が硬直する「あの現象」... 「...勃っちゃってる(T_T)」 ...男性の方は御経験がおありだと思いますが、授業中や仕事中に居眠りして起きた時に 何故か「Qちゃん」が起きあがってしまう「例の現象」が私を襲ったのです。 「こ、こんな時に勃つんか〜!!<(T◇T)>」 まぁ科学的に説明しますと、この現象は体が自然に行う「トレーニングの一種(マジです)」 なんですが、この時の私にはそんな事を悠長に考えてる余裕はありませんでした。 私は、自分の「たぎるモノ」を鎮めようと必死に気を紛らわしました。 ...5分程経った頃でしょうか、ようやく「Qちゃん」が「御辞儀」してくれたので 私は改めて階下に向かおうと自室のドアを開けました。すると!! 辺り一面中に「イカ臭い(もとい『きな臭い』)」香りを発する 白い煙が立ちこめ、私の行く手を阻んでいたのです!! 「....家が............燃えとる.......(呆然)」 階下からモウモウと白い煙が立ちこめ、辺りを覆う姿に私は愕然としました。 「.........どうりで周りが騒がしいわけだ.....(ーー;」 「でも...そうならそうと早く言ってくれぇぇぇ〜〜〜い!!!!!!! <(T◇T)>」 まぁ、そんな事を言っても外の「ヤジ馬(怒!!)」には、私が家の中にいる事が分かりません。 私は焦りまくりました。途中「火葬場に行く手間が省けるな...」というチョット危ない考えも 頭をよぎったんですけど、最終的には全ての生物が持つ「生存本能」が勝りました。 「とにかく、貴重品を持って脱出じゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 私は車の免許証とカード類を入れた財布、実印を手に取ると部屋を出ようとしました。 しかし煙が私の行く手を阻んでいた事を思い出し、ハンカチか何かで口を押さえながら 脱出しようとタンスに入っていたスカーフを口に巻き付け(手が使えないと イザという時に身を守れない)一気に階段を降りました。 一階に降りると辺り一面は真っ白になってました。火元はおそらく竃でしょう。 私は台所にある消化器を取ってくる為に居間を通り抜けようとしました。 その時、竃のある出口側に人の姿が見えたんです。 ...銀色に光る防火服に身を包んだナイスガイ......そう『ファイヤーメン』が!!(笑) 居間を通り抜けようとした私は消防士さんと目が合いました。 私の姿に気が付いた消防士さんは無線機に向かって連絡を取り始めました。 消防士「え〜、こちらAです。家屋内に只今、人を発見しました。」 私は「う〜ん、頼もしい(はあと)」と思いながら、火元が既に消火された事を察しました。 すると消防士さんが呆然と突っ立ってる私に話しかけてきました。 消防士「...恐れ入りますが、こちらの家の方ですか?」 私「はい、そうです」 消防士「....................」 どういうわけか突然、消防士さんは黙り込んでしまったんです。 私はどうしたんだろうと思い確認してみました。 私「...あの...どうされたんですか?」 目線を横に逸らしていた消防士さんが私の言葉に弾かれる様にビクリとし、話し始めました。 消防士「...え〜とですねぇ.........」 私「はい?」 消防士「...あの...御自分の今の御姿を把握されてます?(ーー;」 私「えっ?............えぇっ!?」 私はその時、左手に財布と印鑑を持ち、スカーフを銀行強盗の様に顔に巻き付けていました。 しかも風呂に入る為にパンツ一丁になっており、 尚かつ、私のパンツの窓から「Qちゃん」が顔を出していたんです!! 私「うひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!<(T◇T)>」 消防士「.....................(ーー;」 私は恥ずかしさのあまり全身が赤黒くなりながら『今世紀最大の絶叫』をあげました。 その時に私の履いていたパンツは前あきのトランクスなんですが前がボタンで止めるタイプで 無かった為、どうやら1階に降りる際に「Qちゃん」がはみ出してしまったみたいなんです。 当然ながらパニクってた私が、その事に気が付くはずもありません。(ーー; ...私が慌てて身繕いをし始めると、消防士さんが話しかけてきました。 消防士「...オホン、あのですね...2、3お話を伺いたいんですけど...」 私「は、はい(超赤面)」 消防士さんから事情聴取を受け、今回の火事の顛末を説明されました。 火元は、やっぱり竃でした。 私が風呂を沸かす際に長い薪を目一杯くべていたせいで火が ちゃんと吸い込まれなかった様で(通常は薪をくべて燃やすと竃は火を吸い込むんです) 煙が煙突側に流れず、竃の口から上がっていたんです。 しかも竃は過去に増築した際に屋内に移されていた為、 当然の事ながら屋内に流れ込んできていただけなんんです。 というわけで実際は屋内からモウモウと出てくる煙を見た近所の人が 火事と間違えて119番に通報したというのが事件の真相でした。 私「なんだ、火事じゃなかったのか...」 消防士さんの説明で誤報だったという事を知らされた私は安堵の溜息をつきました。 すると消防士さんが私を窘めるように言いました。 消防士「でも私が現場に来た時には竃から50cmくらい火が上がってましたよ」 私「ええっ!?」 消防士「そのまま周りの物に延焼でもしたら、間違いなく火事になってましたよ」 実際、竃の周りには薪が無造作に置かれており、 家自体も木造建築物なので火が他に移ればあっという間に燃え広がっていたでしょう。 しかも竃から2m程の距離の所にプロパンガスのボンベ(大、しかも満タン)が 2本置かれていた為、一歩間違えばガス爆発で大惨事となりかねない状況だったんです。 当然の事ながら、もし誰も119番に通報してくれなかったら 2階で寝ていた私は文字通り爆死していました。(冷や汗) 「...や、やばかった〜〜〜、自殺行為もいいとこじゃないか(ーー;」 全身赤黒い状態から今度は一気に青白くなった私に消防士さんが再び話しかけてきました。 消防士「あの、このワンちゃんなんですけど...」 私「へ?」 消防士「さっきから震えっぱなしなんですけど、よっぽど怖かったんでしょうね」 私が視線を下に移すと家で飼ってる犬がプルプルと小刻みに震えていました。 そのあまりの不憫な姿に私はストライクゾーンをつかれました。 私「....プッ、わはははははははははははは!! \(T▽T)/」 先程から赤くなったり青くなったり、しまいには大笑いを始めた 私に消防士さんは呆れながら言いました。 消防士「...笑い事じゃ無いんですけどねぇ〜?」 私「..........スイマセン m(_ _)m」 実際に通報で消防車2台、パトカー1台、 野次馬多数(怒!!)が駆けつけたわけでして笑い事では済むはずもありません。 警察の方からも事情聴取を受けると、周りがバラバラと帰り始めました。 中には「なんだ火事じゃ無かったのか....チッ」 ← コイツ、マジ殺してぇぇ!! 等という、とんでもないヤツがいましたが 周りに多大な迷惑を掛けた私にどうこう言える権利はありません。 その後、通報を聞いてパートから帰って来た母と一緒に近所の方々にお詫びしながら廻りました。 皆さん、本当にいい人ばかりで 「火事じゃなくてよかったね」と平謝りする私に声を掛けて下さいました。 それからだいたい20軒くらい廻り、最後に町内の組長の家を訪れる事にしました。 私「本当に大変な御迷惑をお掛けしました。申し訳ありませんでした。」 組長夫人「いいのよ、無事に済んだんだから...○ちゃんが無事で良かったわよ(^_^)」 (昔から近所中に可愛がられた私は「ちゃん付け」で呼ばれているんです。) 正直頭が下がりっぱなしの私に組長夫人は続けて、こう言いました。 組長夫人「でも良かったわね、 泥棒なら家までは持っていかないけど火事はみんな持ってっちゃうから」 私「..............はぁ、そうですね...(ーー;」 組長夫人のあまりにも『深い御言葉』に私は体の力が抜けていくのを感じました。 (終劇) |
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