こっちの世界ゾ〜ン第七十六夜「突撃!!隣の○○○○○」

ぱわっちさん談


私の家のお隣のSさん宅の話なんですけど、Sさんの家には娘夫婦が同居しております。

その娘さんは、何と言うか『物凄いヒステリー』なんです。

どのくらいかと申しますと、3日にいっぺんは親子喧嘩

(それも娘さんからの一方的な)をしていまして私の部屋まで聞こえてくる程凄いんです。

ある日の事、私が自宅でパソコンに向かって仕事していると、いつものごとく親子喧嘩が始まりました。

最初は『年中行事が始まったよ』と呆れていたんですけど、その日はいつもの喧嘩と違っていました。

娘の物凄い罵声(それはもう言葉に表せないです)が矢継ぎ早に母親に浴びせられたかと思うと

お皿やコップの割れる音がして、しまいには母親のすすり泣く声まで聞こえてきたんです。

私は「こりゃ、ヤバイんじゃないのかな」と思い、警察に電話しようと腰を浮かしかけました。

...すると次の瞬間、信じられない言葉が聞こえてきたんです。

娘「なんで冷凍庫に入れていた『ハーゲンダッツのストロベリー』を勝手に食べたんだよ!!」

母親「うう、ゴメンよ....だってお腹がすいてたんだもの...(T_T)」

私「へ?」

私は思わず呆然としました。

「なんで、こんな些細な事でこれだけの大騒ぎが出来るんだろう...(ーー;」

「こいつらもしかして、いつも『この程度の理由』で喧嘩していたのか?(ーー;」

そう思ったら、私は思わず大声をあげて笑ってしまいました。

「わはははははははははははははははははははははは!!!!\(T▽T)/」

すると先程まで騒がしかった隣家が突然静まり返ったんです。

うっかりしていたんですが、よくよく考えますと二人が喧嘩している場所は

私の部屋から窓2枚を隔ててわずか5m程の所だったんです。

私「や、ヤバイ、気づかれたぁぁぁぁぁ!!(T◇T)」

はっきり言って『何を今更』状態だったんですけど、とにかく私は息を潜めて気配を殺し、

隣家から発せられる『殺気』が収まるのをただひたすらに願い続けました。

翌日、私が会社に行こうと家を出ると偶然というか待ち伏せていたのか、

隣の娘さんにバッタリ会ってしまったんです。

私「お、おはようございます(汗)」

娘「.......................(-_-メ)」

私「え、と私、会社に行かなきゃならないので失礼します(汗)」

娘「あの......」

私「え? な、なんですか?」

娘「...今度からは、聞き耳を立てるなよ(-_-メ)」

私「!?」

身の危険を感じた私は、そそくさとチャリに跨ると

「ご、ゴメンナサ〜イ!!(T◇T)」と一礼して逃げるように会社に向かったのでした。

マジ怖かったです、ホント(T_T)

(終劇)





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