こっちの世界ゾ〜ン第十七夜「いっちゃった生まれ変わりシリーズ番外編」

イカ太郎さん談


言い忘れましたが、実話いっちゃった生まれ変わりシリーズ番外編。

ドドーン(バックに波)


時は4年前、場所は阪神御影から北、国道2号線にあるBOOK & VIDEO。

免許の書き換えを終えた私は、アンニュイな午後を過ごすために本屋へ立ち寄った。

月間誌コーナーで飛行機の本なんぞを物色しようとしていた。

すると、隣で本を立ち読む青年が!!


・・・と、ここまで読まれたみなさんは「まぁた"ム○"かよ。」と、思われたことでしょう。

違ったんですよ。

彼は、なっなんと"○ジオ○イフ"を読んでいたんですねぇ。


"○ジオ○イフ"は電気製品や、無線機などの、ちょっとアブナイ改造雑誌。

だから、読者は

「私は王族だ」

とか

「ゼビン星人っす」

とかは言わないって少し安心してました。

でも、彼はなんか違った。


彼「おいっ。さっきから何あたってんねんや!」

私「へぇっ!!??」


彼と私の間には、ゆうにひとり分の余裕のスキマが・・・。


私「いつあたったのぉ??」

彼「やかましい!腹立つんじゃ。表出ろ!!」


彼は私にいきなりミゾオチへ正拳突き・・・決まった。・・・ハズだった。

私(あれぇ??全然痛くない??)

当時私は、港で力仕事のアルバイターだったから、彼のパンチくらいはなんとかなった・・・というわけです。

(・・・やった!こいつ、弱い!!)

私が、こんな時に精神的優位に立ったのは生まれて初めての事です。

(こいつ、コテンパンにやっとかいな。・・・んっ!警察署がスグそこにあるのにこいつ何で・・・?)

(ああぁっ!こいつ○チ○イやぁ!!)

急に別の意味で恐くなってきました。

でも、彼はまだ、目の前にファイティングポーズを取っています。

お客さんがいっぱいいるのに・・・。

(しょうがない・・・なんとか普通に処理しよう・・・)


私「あっ。いたたた。お兄さん強いなぁ。効いたわぁ」

彼「!!・・・」


自分の技に自信があったのでしょうか。

この後、まぁだケンカ売る彼をなんとかなだめ、その場を治めました。

彼「ふんっ。もう近づくなよ。」

私「はいはい。」(でも、なんか腹立ってきたなぁ)

彼は「ふんっ」と言って再び"ラジオライフ"を立ち読みします。

本が傷んでいます。

もうヤケです。

私もその場で本のチェック再開です。(なんやソレ)

これがよかったんでしょうか、彼は本をタナに"ズドン"となおし、やっと出ていってくれました。

「よかった。体きたえてて。」(いまはダメだけど)


みなさんもいつ、「王族」とか「ゼビン星人」に襲われるかもしれません。

体をきたえときましょう。





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