こっちの世界ゾ〜ン第二十夜「戦士のパンチ」

いたこ28号談


選ばれし戦士達の話題で盛り上がってますね。

我慢できなくなりました。

どうやらゼビン戦士の血が騒ぎ出したようです。


私は大学で空手をやってました。

道場みたいなものは無く、練習は外でおこなっていました。

突然彼は現れました。

彼は私達が練習しているそばで、謎の踊りを踊るのです。

いや、踊りではない。

・・・・太極拳?まさかあの幻の酔拳?


土曜日は組み手の日です。

やはり今日も彼は現れました。

しかし、今日はいつもと様子が違いました。

彼は私達の方に歩いてきました。

そして・・・

なんと組み手をしたいと言い出したのです。


私は謎の戦士達に好かれます。

大阪の新世界等でなんども戦士達の戦いに巻き込まれた事があることか・・・・。

悪夢。

・・・・私が彼の相手でした。


顔面へのパンチ肘打ち禁止のフルコンタクトルールでおこなわれる事になりました。

試合開始。

彼はやはり謎の踊りを踊りだしました。

私はちょっとビビリました。



突然!

彼は謎の奇声をあげて、後ろに勝手に飛んでいきました。

私から5メートルぐらい離れたところから、戦士のパンチ一発!


彼「・・・今のパンチが当たっていたら、君は死んでいたよ。」


爽やかに彼は呟き、満足げな笑みを浮かべながら勝手に帰っていきました。

彼は私の命の恩人になったのです。

感動の余り爆笑した事はいうまでもありません。


次の日、隣でいつも練習している少林寺拳法部で

彼が血まみれでのたうちまわっている姿がありました。


戦士に休息の日々は無いようです。


彼はその後も戦士のパンチを武器に戦い続けたようです。

・・・・合掌。





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