こっちの世界ゾ〜ン・第五十八夜「寝相の悪い人」

奥村紀子（真名）さん談

今日もよく寝たー

私の睡眠時間は一日１０時間です。

友達にはお子ちゃまといわれています。

だって、私の家は元農家なんだもん。

私は、とっても寝相が悪いです。

歯ぎしりするし、いびきはかくし、で旅行なんかでは不評をかってます。

こんな私の彼氏は苦労するでしょうねー。


理科の先生が、珍しく遅刻しました。

しかも、手に包帯を巻いてました。

なにがあったのだろうあか。みんな、それが聞きたくてウズウズしてました。

そして、先生も授業をやる気がなかったのでしょう。話してくれました。

部屋の模様替えをしたそうです。

実をいうと、かなり寝相が悪いらしく、実家ではダブルベットだったそうです。

だけど、一人暮らしでダブルベットというのも変なので、シングルベットで過ごしていたそうです。

部屋の模様替えといっても、棚の位置などをかえる程度でした。

やはり、学校の先生というものは、とても疲れる仕事。

だから、家に帰ると直にベットに入るそうです。

本棚をベットの隣りに、その上にテレビを置いたそうです。

「これで、帰ってからも大丈夫だ」

そして、夜になると、模様替えの疲れで眠ってしまいました。

朝、目覚ましが鳴りました。

目覚ましはどこだー！　と手探りで探すのですが、ありません。

確か、テレビの横に置いたはず・・・テレビもない？

起きてみると、テレビは部屋の端に吹っ飛ばされていたのです。

そして、時計は、部屋のど真ん中で空しく鳴っていたのです。

棚はどうなったか？

やはり、無事ではありませんでした。

棚の中身は床に散らばっていました。

「一体、なにが起こったんだー！　泥棒でも入ったのか？」

その時、異常に手が痛かったそうだ。


結局、寝ている間になにをやったのかはわからなかったそうです。

その時の被害は、テレビのアンテナが壊れたことでした。

それ以来、ベットの近くに物は置かないようにしたそうです。

さてさて、この先生も結婚しています。

奥さんは無事でしょうか？

おしまい




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