こっちの世界ゾ〜ン第六十壱夜「孫の手」

即身成仏さん


こんにちは。即身成仏です。


唐突ではありますが、私数年前、悪酔いした親父に孫の手で頭を割られたことがあります。

孫の手の肩を叩くゴムの方ではなく、木の丸くなってる方です。

その時初めて”目から火が出る”を体験しました。しかも連打。

親父はウェイトリフティングをやってるので力はあります。頭は血が多いので

まさしく噴き出るようにあたりは血の海。


日曜日の真夜中だったので、頭にバスタオルを3枚巻いて救急病院へ行きました。

親父にやられたとは言いにくかった母親は「頭を打って血が止まらないんです!」

と勢い込んで言ったまではよかったものの「どこで打ちましたかっ!」の質問に

「あ・・・いえ、あの・・・いえね。本人もそんなつもりじゃなかったと思うんですけど、

その・・・孫の手の木の方で・・・。」

と訳のわからん返答をしとりました。


長髪とあまりの血の多さに傷口が見つかりにくく、その時つぶやいた先生のお言葉。

「まあ、自分で叩いたくらいですから、そんなにたいしたことはないでしょう。」


・・・・。

ちょっと待ってくれぃ。ほな何かい。

わたしゃ自分で肩を叩いてて誤って自分の頭を割ってしまったと・・・そういうことですかぃ。

そーんなやつぁ、おらんで。


一応、「違います・・・。」と一言だけ言っておきました。・・・悲しい。





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