こっちの世界ゾ〜ン第六十八夜「四方山話」

みゅんさん


初めて書き込みします。

少し、緊張気味です。

でも、これからは頻繁に立ち寄らせていただきます。


たいして怖いはなしでもないのですが、北海道の親戚の家に行った時の話です。

その日は、山奥に川釣りに連れて行かれました。


北海道は、とてもきれいなところです。

山奥ともなると、更にその情景は、見るものの度肝を抜きます。

親戚の方もとても親切で、ああ、幸せな雰囲気が流れているぅ、と子供心に思っていました。

そんな時、喉が渇いたので、そこらに流れている川に目をやりました。

信じられないくらい透き通った天然水。


親戚曰く、

どこの水のんだって、きれいだから、どんどん飲め。


子どもながらに、いや〜それはやばいんちゃうん、思いましたが、業に行っては業に従え、

言うがままに、浴びるほど、たらふくそこらの湧き水やら何やらを飲んでいました。

その美味しい事。

まさに幸せでした。

とてもいい思い出でした。


それから、1年後(くらい)。


エキノコックス、発見・・・・・・・



・・・・・・エキノコックス。

キタキツネが持つ病原虫。

5〜10年、腸内で生き続け、やがて大きくなると、内臓を食い破り、死に至らしめる。


主に、人間に感染するには、キタキツネに触ったり、

・・・・・・・・キタキツネが生息している近辺に流れている川の水を無鉄砲に飲んだ時に起こり得る。


明け方、親戚の家の前に、何やら、蠢くものの存在。

よく見なくても、それはキタキツネだったという。(みゅん談)


ついこの間、10年の沈黙を破るかの如く、私の腹の中から飛び出しそうな勢いのエイリアンをよそに、

わざわざ、5年ほど前に、北海道に行ってまで、感染しているか確かめに行って参りました。


奴の検査は、北海道でしかやっていなく、しかも、その地区は、臭そうな保健所が、その場所でした。

怪しげな保健所内に足を踏み入れる衝撃。感染しているかもしれない不安。

今思っても、親戚のとても理解のある発言には感謝の言葉もございません。



そして、感謝ついでに、青春時代のど真ん中に、そんな物を腹に住まわせている可能性を持ちながら、

さも清潔そうな顔をしていた私と付き合ってくれていた方々、

頭がパニクっている時に、笑いながら相手にもしてくれなかった人々、

いくら名前変えしたところで、断固本質をお変えにならない政治家の方々、

いたこ様の好きな果物の名前まで瞬時にお答えいただける方々、

貴重な体験をさせていただいて、本当に感謝しております。


ちなみに、感染はしていませんでしたが、しかし、そのトラウマは、未だに私を取り巻いて、

10年が経った今でも、腸が少しでも痛み出すと、宿便のせいよりもまず、

リドリースコットのエイリアンのあの劇的なシーンを真っ先に思い出さずにはいられないのでした。



リプリぃぃぃぃぃぃーーーーー

リプる?(笑)




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