こっちの世界ゾ〜ン・第七十四夜「声」
にゃんこさん談
ワタシが小学生くらいのときの話です。 ワタシには兄と姉がいます。 当時の家は狭く、ワタシと姉は同じ部屋で2段ベッドで寝ていました。 そして隣は兄の部屋。 ある日、ワタシは下の部屋でテレビを見ていました。 と、ふと耳を澄ませると・・・「にゃんこー、にゃんこー・・・・・」 とワタシを呼ぶ小さな声が聞こえるではありませんか。 ワタシは恐る恐る、声のするほうへ行ってみると声は2階から 聞こえてくるようです。 勇気を出してワタシは2階へ行きました。 そしてワタシの部屋を開けると、そこには兄が2段ベッドの下 のベッドでなにかの下敷きになって唸っている・・・・・ よぉ〜く見てみると・・・・・ 足癖の悪い兄は下のベッドで横に なりながら、上のベッドを足であげてたそうです。 みなさんもご存じの通り、2段ベッドの下の板ははずれます。 もちろん、重力に逆らえずに、はずれた板は下に落ちてきます。 そうです、兄は落ちてきた板の下敷きになって身動きが取れずに唸っていたのでした。 ・・・・・兄っておちゃめさん・・・・・ そんな兄も今は会社の経営者。 にーちゃん仕事では、はずさないでね。 と思うけなげな?妹でした。 |
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