こっちの世界ゾ〜ン・第七十九夜「深夜の遭遇」
一真斎さん談
私は、大阪-富山-大阪といったふうに住居がかわったのですが、 これは富山に住んでいたときのはなしです。 あれは確か、3年ぐらい前のゴールデンウィークでした。 友達二人と共に、心霊スポットへ行くことになりました。 友達のいい加減なナビゲーションで、魚津にあるスポットへといくことになったのです。 そのうちの一つのトンネルへは行けたんですが、はっきり言って、何も感じなかった。 もう一つは道に迷ったあげく結局着かなかった。 道に迷っている途中、どんどん山の中に入っていき、周りを木で囲まれた道へとたどりついた。 気にせずどんどん走っていくと、急にそいつが車の前に現れた。 光る両目に大きな体、頭にある角。 つつつつのだって! よく見るとそこには野菜じゃなかった。もとい、野生のカモシカがいるじゃないか! 昔休みになると、東大寺によく連れていってもらったが、そこで見た鹿とは全然ちがっていた。 そのカモシカはすぐに山の中に消えたが、私は一種の感動をしていた様な気がしたかもしれない。 結局友人Aのいい加減なナビゲーションのために、目的地へはつかず、 その後更に野ウサギ二匹と運命的な出会いをした事は余談である。 |
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