こっちの世界ゾ〜ン第二十六夜「つい、この間の怖い体験」

DTPさん談


怖い体験をしました。

ある夜、12時頃に新聞配達をしている人がいたので、声をかけました。

こんな時間に?という思いもあったのですが、なんとなくです。

「こんばんは〜。おつかれさまです〜。」

そしたら、その配達員がふと振り向いて、言いました。

「あなたもご希望ですか?」

私はその言葉の意味も分からずに、つい答えてしまいました。

「え・・・ええ。。。」

そして、にやりと笑うと、その配達員さんは行ってしまいました。

なんだったんだろ・・?いまのは。。

そのときは、それ以上なにも考えずに、寝てしまいました。


次の日の朝。

いつものように、新聞受けに新聞を取りに行きました。

すると、見慣れない新聞がもう一つ入っていました。

あれ?祝日でもないのに、なんで?

と、思いつつ、その新聞を広げてみると。。。

「購読、ありがとうございます」

とだけ書かれた新聞の表紙に、紅い手形が付いていました。。

???奇妙に感じたので、次のページを開くと、でかい文字で

「私はいろいろな人の手形を集めています。今日の手形は◎◎さんのものです。」

とだけ、書かれています。

気持ち悪くなって、その新聞を丸めてゴミ箱に捨てました。

しかし、次の日にも、同じように、手形が。

その次の日も、また。

その次も。

しかも、毎回違う人間の手形が押された新聞が届きます。

なんなんだ、いったい!

私は、恐怖を通り越して、怒りがこみ上げてきました。

送られてきた新聞を、ぼーっと見つめていると、今日の手形は妙に小さいものでした。

そして、「この手形は鈴木阿美(仮)ちゃんのものです」と、かかれていました。

そのときはそれを気にもかけずに、捨ててしまいました。

まちぶせして、やめさせよう。

そう思った私は、あの時のように、夜12時頃に玄関の前にたち、配達員が来るのを待ちました。

すると、暗闇の中から自転車をこいでこっちに向かってくるあの時の配達員の姿が目に映りました。

私は走って近寄り、言いました。

「あんた、どういうつもりだ!こっちは迷惑してるんだ。もう、配達はやめてくれないか!?」

すると、その配達員は

「あなたが希望されたので配達したまでです。もう配達は取り下げられました。」

とだけ言い残し、その場を去っていきました。

次の日の朝、またその次の朝と、新聞受けを確かめると、もう、あの新聞はこなくなりました。

肩の荷が下りた思いでした。


私は普通の生活に戻り、いつものように会社で仕事をしていると、

ラジオからこんなニュースが流れました。

「昨夜未明、**山の山中から、*県*市に在住の

鈴木阿美(仮)ちゃんと思われる遺体が発見されました。」

私は耳を疑いました。

「その阿美(仮)ちゃんの遺体は、手だけが切断されており-------」

!!!!まさか!

私は背筋が凍り付くのがわかりました。

家に帰って、テレビで詳しく状況を見ると、姓名の漢字も一緒で、

年齢から、あの手形と一致するくらいの少女だということがわかった。

警察に!

そう思った私は、警察に電話をかけようと思いました。

しかし、肝心の証拠となるあの新聞は全て捨ててしまっていたため、

警察に行っても、自分が逆に疑われる可能性がある、と考え、警察に行くのをやめました。。。

このことは今でも公開しています。。。

未だに、犯人が逮捕されたという事は、聞いていません。

しかし、私は、あの時の新聞配達員が犯人であると、確信しています。

あの時、私に勇気があれば、犯人は今頃逮捕されていたかもしれないのです・・。

懺悔します。


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こんばんは

私はその事件があってから、ずっと悩んできました。

警察に行くべきか?留まるか・・・・。

自首の方が、罪が軽いと聞きますしね・・・フフ。。





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