こっちの世界ゾ〜ン第参夜「路駐したら」

Ether von Seinberg こっち大教授(縁の下の力持ち)さん談


この間、札幌ファクトリーに行ったら駐車場が満車だったので、路駐しておきました。

ここの店は親切のつもりなのか、警察が取り締まりに来ると全館放送で、知らせてくれます。

その日も放送が流れていましたが、もう既にお目当てのカレー屋で食い始めてましたし、

どっちにしろ「禁止区域・時間規制除外指定車」だから関係ねぇや、と思って放っておきました。

で、満腹して店を出るとなんとおまわりが二人、

私の車のタイヤにチョークを引いてるじゃあありませんか!

私 「ちょっと、これはどういうことですか?」

警官 「これ君のクルマかい?ここが駐禁なの知ってるんだろ?

今頃来てもね。とりあえずレッカーさせてもらうから。いいね?」

私 「それは困りましたね。ところでこれ、ご覧になりました?」

(と、ダッシュボードにおいてある除外指定証を指さす)

警官 「うるさいな。何を見ろって?」

(あたりが薄暗かったので、懐中電灯で照らしながら横柄に車内をのぞき込む)

私 「そういうことなんで、帰ってもいい?」

警官 「・・・あ、うん、そういうことなら、法律で認められてるし、いいよ帰っても」

なんてやりとりしているうちに、レッカー車が来ました。

レッカーの兄ちゃん「「ゴールドのセドリック・・・。これですね?」

警官 「いや。これじゃない。そっちだ」

警官が指さしたのは、私の前に路駐していた完全「や」仕様のベンコでした。

れっかー「え・・・。これ、ですか?さっき無線ではセドリックだって・・・」

警官 「いいから早く移動させろ。ここは駐禁だ!」

レッカー「・・・」

可哀想な兄ちゃん・・・。

私 「クルマ出しても構いませんか?」

警官 「どうぞどうぞ。お気をつけてお帰り下さい」


私の車のタイヤには、まだチョークの跡が残っています。





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