こっちの世界ゾ〜ン・第三十夜「私は見た」
マー坊さん談
私の数少ない話のひとつを報告いたします。 私がまだサラリーマンだった頃、 とある板橋にある光学製品(N社)の中堅下請け会社でのできごとです。 良く晴れた春の日でした。 いつものように元気良くドタドタと事務所に入っていくと FAXの前に一人のとても可愛いOLが立っていました。 しかし私はまだ若く希望にもえた営業マンでしたので、 そんな物にはめもくれず事務所の奥えと入って行きました。 そんなこのなで、30分ぐらいで打ち合わせを終わり もと来た道をもどりFAXの所に近ずいてくると 少しずつ女のすすり泣く声が聞こえるでわ在りませんか。 私は足音を潜めノソノソと近ずきました。 そこで私はけっして見ては、いけない物を見てしまいました。 それは、 FAXの前で泣きながらFAXから今送ったばかりの原稿を 繰り返しFAXにセットして送る姿が目に入りました。 そのOLが小声で、 FAXが送れない FAXが送れない FAXが送れない FAXが送れない FAXが送れない FAXが送れない FAXが送れない とつぶやいているのです。 いたこさんも聞いたことあるとおもいますが、FAXを転送機と勘違いしていたのです。 その時私の後ろから泣きのSさん (先輩OL納期を泣いて速く入れてくれと無理に頼む凶悪な人) が、なみいる人をけ散らして全速力で駆けてきました。 私もけ散らされた一人。 Sさん:なにをしてるの OL:FAXが送れないの〜・・・泣き Sさん:・・・・・・・・・ OL:FAXが送れないの〜・・・泣き Sさん:席にもどりなさい 後日Sさんに聞いた話では 相手(親会社)から電話が在りおなじFAXが繰り返し送ってくるのだが どうしたのか? と電話があり慌ててFAXの所に往ったら、上の用なことが起きていたの と教えてくれました。 このことがいろんな人をとうり常務まで話がばれて 後日、大変怒られたそうです。 このことから ほんとうに FAXを転送機と勘違いする人がいる ということを知りました。 以上 マ−坊より2個目のお話でした。 |
戻る |