こっちの世界ゾ〜ン・第四十夜「すごいぞ民生課」
ぱわっちさん談
もう6年くらい前の話になるのですが会社で勤務中に、 某財団法人から資格取得(確か電気主任技術士だったと思います。)の勧誘電話をうけました。 この時、手付かずになっている仕事の事を考えながら何気に電話の相手と話をしていたら、 電話の相手「では、ぱわっちさんの御住所と電話番号の確認をさせていただきますがよろしいでしょうか?」 私「はい」 ← 思わず返事してしまいました。 電話の相手「えーと御住所はXX市XXのXXで電話番号はXXX−XXXXでよろしいですね?」 私「はい」 ← またまた返事してしまいました。 電話の相手「...それでは会員の登録手続きを行わせていただきます。 近日中に申し込み用の振り込み用紙と会員証を送付します。」 私(な、なに〜〜〜〜!!!) 「ちょっと待った〜!! 」 ガチャ!!(電話が切れる) や、やられたと思ったが、時既に遅し、翌日になって速達で会員証と各種書類が送られてきました。 ことのヤバさに動転した私が振り込み用紙にチラと目をやると申込金額¥185,000の文字が!!! 「冗談じゃないこんな金額払えるか〜〜〜!わしゃ貧乏なんじゃ〜〜〜〜!!」 思わず叫んだ私の目にクーリングOFFの説明文が見えました。 「まだ、この手があったじゃないか!神は私を見捨ててはいなかった!!(笑)」 さっそく私は例の財団法人の担当者に電話をいれました。 担当者「どの様な御用件でしょうか?」 私「先日、登録手続きを行った、ぱわっちですけどクーリングOFFの手続きをしたいんですが!?」 担当者「は? 何をおっしゃっているんですか?」 私「いえ...ですから先日した登録を抹消していただきたいんですけど....」 すると担当者の様子が急変しました。 担当者「馬鹿な事を...クーリングOFFなんてできるわけないでしょうーが!! だいたい、もう登録手続きしてるんですよ!!あなたが登録を抹消したら後から入った 方々の会員番号を詰め直す手続きをし直さなきゃならないじゃないですか!! あなたはその作業で発生した人件費を補償してくれるとでも言うんですか!?」 言っていることに変だと感じつつも、いきなり急変した相手の態度に押されてしまった私は 私「いえ...それはできませんですけど...」と既に敗色濃厚状態。 担当者「だったら、おとなしく振り込み用紙に書かれた金額を振り込みゃいいんだよ!!! このボケ!!ガチャ!!」 ← いまでもこの時の言葉は一言一句覚えています。 長い沈黙......... そして.. が〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!! この世には神も仏もいないのかよ!! 打ちひしがれながらも尚、私はなんとかする手段がないか懸命に考えました。 この時!!!!振り込み用紙と一緒に送られてきた書類に 「御客様相談センタ−、クーリングOFFに関する御相談もお受けします」 の文字と電話番号が目に飛び込みました!! 「これでイケる!!!(笑)」 そう思った私はウキウキしながら電話番号を押したのでした... (後編に続く) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 御客様相談センタ−担当者(以下担当者T)「どの様な御用件でしょうか?」 先程の担当者と違い、ものすごく優しそうな方でした。 (うう...この人なら、地獄の縁に片足つっこんでるおいらを救ってくれるに違いない..) 思わず、「ちょっとええ話聞いてホロリとなっている様な状態」になってしまった私は、 事の顛末を話しクーリングOFFの事について相談を持ち掛けました。 しかし!!! 担当者T「なるほど...それであなたは御自分の意志と関係なく 登録手続きをされてしまったと言うわけですね?」 私「はい...」 担当者T「う〜ん。これは難しいですね〜。ぱわっちさんに御説明させていただきますけどね、 確かに法律では訪問販売法(こんな名前でしたっけ?)というのがありまして、 クーリングOFFの事についても記述されているんですけど... 電話でのやりとりによる手続きの場合は法律の対象外となるんですよね〜。」 (再び な、なに〜〜〜!!) 私「そうすると今回の場合はクーリングOFF出来ない事になるんですか!?」 担当者T「ええ...大変申し上げにくいのですが、そういうことになります。 まあ中には電話での手続きの場合でもクーリングOFFの受け付けをしてくれる 良心的な所もあるにはあるんですけど...裁判を起こすにしてもお金がかかりますし、 ここは相手に従うしかないんじゃないですか?」 あまりの回答に電話口で金縛り状態となった私は 私「そうですか...どうも御手数をおかけしました...」 ガチャ ← 元気なく ついにあきらめた私は振込用紙に必要事項を記入し、 「未成年の場合は保護者の了承がなければ手続きできません」の文字に気付き、 夕方、暗い気持ちで父に印鑑を押してもらうよう頼み込みました。 私「父さんゴメン...俺、勧誘にひっかかちゃったよ...」 父「は?」 そしてキョトンとする父に振込用紙を渡し、事情を説明しました。 父「バカだな〜、おまえは!!」 私「え?????」 父「よーく考えてみろ?、おまえが電話した相談センターてのは 送られた書類に一緒に書かれていたんだろ?」 私「う、うん...」 事情がよく飲み込めない私がボーっとしていると 父「一緒に書かれていたって事はだな、この財団法人の紹介ってことだろ? つまりはこいつらグルだって事じゃねーか!!」 私「あ...!?」 (ごめんなさい、長くなったのでほんとの後編につづくです.) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− そうです。私が変なおじさんです。 じゃなかった、そーいうことだったのです!!!! 体よくだまされていた事に気付き、あまりのくやしさに 「よくも、この純真無垢でちょっとボケてる この私をだましたな〜〜!!」 ← たっぷり5分は怒りまくってました。 しかし!! 状況が変わった訳では無い事に5分後、気付いた私は... (...すいません.ちょっと興奮してしまったせいか、 足がつってしまいました。ちょっと休憩...スーハースーハー) ・ ・ しばらくお待ち下さい... ・ 私「でも、結局状況変わってねーじゃんよ〜 親父!!!(怒)」 父「ウン、そうだな...」 ← そうだなじゃないって... 私「やっぱり印鑑押してくれよ...」 ← うなだれ状態 父「ま〜落ち着けや、こういう時は市役所に電話すればいいんだよ。」 私「え?」 父「市役所はな〜、普段は高い市県民税とか取り立てている割に たいした事はしちゃくんないけど、こういう時には意外と役に立つもんだぞ!」 ...そうなのです。 普段は税金泥ボーとか思われがちな市役所は実はナイスなスポット(死語)だったのです!!(笑) そして父に言われた通り市役所の「民生課」に電話をし、相談にのってもらいました。 ...結果として役所の担当者の方が、その財団法人に連絡をとってくれ、 どういう手を使ったのか分かりませんが 書類と会員証を送り返せばクーリングOFFできるという事になりました。 ← めでたしめでたし 後日、感謝の意味を込めて民生課の担当者に御礼の電話をしました。 私「その説は本当に御世話になりました。ありがとうございました。」 民生課担当者「いえいえ、こういう時の為に私達はいるんですよ」 ← エエ人やな〜 私「いや、本当に助かりました。...でも一つ気になったんですけど...」 民生課担当者「はい?」 私「どうやって、クーリングOFFまで持っていったんですか? 一筋縄ではいかなそうだったんですけど...」 民生課担当者「フフフ...」 なんか雰囲気の違いにハッとなった私に続けてこう言いました。 民生課担当者「ハンドパワーです。」 私「へ?」 ...長い沈黙が破られたのは相手の電話の切る音であった... 今日もおちゃめな彼(推定40載)は「ハンドパワー」を駆使して 市民の生活を守っているんでしょうーか?気になりますネ... (長々と稚拙な文を書いてしまってすいませんでした。 ついでにいいますと、こっちの世界に投稿するからには、お決まりどうり「実話」なんですよ フフフ...) |
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