こっちの世界ゾ〜ン第四十参夜「たらこくちびる」

ぱわっちさん


どうも!そこつ者な「ぱわっち」です。

公約通り自爆ネタを1つ書き込ませていただきます。(ネタとしてはちょっと弱めですが...)


あれは私が今の会社に入社した当時の話です。

社会人になりますと上司や同僚との付き合いで飲み歩くことは、日常的な行事となります。

そんなある日、二次会で、とあるコンパニオンのいる店に7〜8人で訪れました。

その店は先輩いきつけの店らしく、雰囲気のいい店で会話も非常に弾みました。

徐々にボルテージの上がってきたところで、ふと気が付くと、知らない青年が仲間に入ってきました。

彼はMちゃんと呼ばれ、常連さんらしく先輩の中にも顔を知っているという人がいるくらいの人でした。


彼は人なつこい感じで、ごく自然に私達の仲間に入って盛り上がっていました。

私は(面白い奴だな〜、

「ちょっとお姉言葉入っているけど」)と思いながら、次第に彼と打ち解けていきました。


この後に起きる悲劇を予想できずに.....


H先輩の「○億×千万の瞳」で場は最高潮に達しかけたその時にMちゃん

(前編を忘れてしまった人のために...男です)が

「ゲームしよっか!?(もう5年も前の話なので..)

負けた人は罰として服を一枚脱ぐ事にしよ!」と言い出しました。

(そのゲームは「古今東西○○なもの!」で始まる"アレ"です。)

すけべな私は瞬時に「男5人女3人(ひとり同期の女の子も入ってます)か...

共同戦線を張ればイケる!!」という結論に到達(極悪)し、

他の人々が特に断ることもないのを幸いにゲームに突入していったのです...


「リアルタイムで3D(笑)な脱衣ゲーム!!

まさにそれは侠(と書いて"おとこ"と読む)の悲願!!ああ、Mちゃんありがとう....(涙)」

私の心の声は感激に打ち震えていました。


その後、徐々にゲームは進行していき、

心の声「なにぃぃぃぃ〜 靴下かたっぽだとぉぉぉぉ!!」 ← これは卑怯だよ...

心の声「うぉぉぉ〜 黒いストッキンぐぅぅぅぅ〜!!」 ← ちょっと「フェチ」入ってます。

心の声「やめろぉぉぉ〜 男は脱ぐな〜〜〜!!」 ← いちおう「基本」です。

と怪電波(という名の下心)をまきちらしていた私もちょっとしたミスで脱ぐ事になってしまったのです...


季節は「夏」、当日の私はデニム地の薄手長袖シャツ(冷房対策)とGパンと下着のみの格好でしたので、

とりあえず「靴下(前回、卑怯と書いてたか...チッ)」を脱ぐことにしました。

すると女3人衆が

3人「なにそれ、男らしくな〜〜〜い!!!」

と、示し合わせた様に言って来ました。

「ウッ..」ときた私は「ここで尻込みすると、場がシラけて"お開き"になってしまうかも...」と

いう事に気付き、シャツを脱ぐことにしました。

(いっそのこと「パチパチパンチ」でもやったろかい...)と

心の中でつぶやきながらシャツのボタンに手を掛けたその時!!


Mちゃん「あら、私が脱がせてア・ゲ・ル」

私「えっ...?」


心の声「...なんか変だ! 様子(特に目つき)がちょっと違うぞ...」

心の奥底で「救急車とパトカーと消防車(3つとも御世話になった経験があります。

それは後ほど...)がサイレンを鳴らしている状態になった私にMちゃんは「ダイビング」してきました。


私「うわわわわわわわっ!!」


後ずさろうとしましたが時既に遅し、Mちゃんは抱きついて私のシャツを脱がしに掛かりました。


Mちゃん「いい体しているのね、ステキ...」 ← 私は特に体を鍛えていないにも

かかわらず「筋肉質」に見えるんです。


そう言いながら、シャツを脱がした(半ば引きちぎられました)後に再びMちゃんは抱きついてきました。

裸の上半身に触れてくる手の「イヤな感触」と「桃色吐息」にパニック状態になった

私に追い打ちを掛ける様に彼女(もとい彼)の顔が迫ってきました。

心の叫び「に、逃げなくては!!」

しかし、心では危険信号を感じまくっているのに意志に反して体が動きません。

むしろ体の力が抜けていくのです。(恐怖のせいであったと信じたい...)


心の叫び「た、頼む!! その"たらこくちびる"を俺の顔に近づけるのをやめろぉぉぉぉ!!」

「マウントポジション」の状態からMちゃんの唇が私の唇に向かってきます。

そして、まさに「熱いくちづけ」状態になりかけたその時、

私の中の「なけなしの気力」が発動し、寸前で顔を背ける事に成功しました。


...よけることまでは出来ませんでした... 精一杯の抵抗でした...

あの時の私の頬に蛭の様に吸い付く唇の感触、

あれは今でも拭い去る事はできません。(そしてフェードアウト....)

気が付くと私は自分の相棒(自転車)を置き去りにして公園のトイレで「泣いて」ました。

(中2以来泣いたことがなかった為、冷徹人間と呼ばれていた、この私が)


...翌日、忘れた相棒を捜しに街に繰り出した私が見たものは、

ペダルに「胃液風味のまぜ御飯が押し寿司の様に詰まっている」姿でありました。

相棒を回収した私は、公園の水飲み場でペダルを洗いながら

「お前も汚れてしまったんだな...(崩)」とさびしくつぶやいていました。


(終劇)





     戻る