こっちの世界ゾ〜ン第五十九夜「歯科検診」

ぱわっち(ぼうちょー)さん


お早うございます。

最近「神様、もう少しだけを」を見ていて、

深田恭子とV6(カミセン)の1人(名前忘れた)が似ていると感じた「ぱわっち」です。


皆さんは学生時代、全校集会等で体育教師が

「歯を見せるな、歯を!!」と怒鳴りつける風景を見かけたことがあると思います。

そんな時、生徒の中に「好きで見せてるんじゃないのに〜〜〜」

と心の中で叫んでる人達がいた事を御存知だったでしょうか?

実は彼(彼女)らは、皆一様に「ある身体的特徴」を備えているんです。


これはP君が小学4年だった時の話です。

毎年、桜の咲く季節になると、巷では世間一般の行事として健康診断が執り行われます。

P君の学校では生徒達は各クラス男女別々のグループに分かれ、

出席番号順に身体測定と歯科検診を受けさせられます。

なかでも歯科検診は診察室として使用している教室に1人1人が

入れ替わりに入り「ゲスト医師」の診察を受ける形となっています。


生徒A「げー、オレ2本も"C2”だって言われちゃったよ...」

生徒B「オレなんて"抜歯"だってさ、イヤだな〜」

虫歯が見つかった生徒の嘆きが廊下に響き、

後に待たされる生徒は嫌が応にも緊張が高まってきます。

当然ながらP君も例外では無く、

自分の番が近づくにつれて無口になっていきました。

そして...


女性の声「次の方どうぞ」

助手と思しき人の声に促され、P君は緊張した足取りで教室に入り、椅子に腰掛けました。

医師「まず、出席番号と名前を言って下さい」

P君「21番のPです」

医師「はい、P君ね。じゃあ、口を大きく開けて下さい」

P君「あーん」


口の中に鏡の付いた器具が入れられて検診が始まりますと、

P君は、いつ「C?」や「抜歯」と宣告されるかとドキドキしていました。

そんな時

医師「あれ〜?」

P君「!?」

先生(医師)は、おもむろに器具をP君の口から出し、助手の女性に話しかけました。

医師「B君、ホラ、コレ...」

P君「????????」

訝しがるP君を指さしながら、先生は言いました。

医師「いや〜、よく見るとキミ、すごい"出っ歯"だね〜」

呆然とするP君を後目に先生は尚も言います。

医師「B君、ちょっと"分度器"探してくれる?ここ教室だから置いてあるでしょ?」

P君「!?!?」

助手B「ハイ」


彼女はゴソゴソと生徒の机の中を漁り始め、程なく分度器を発見しました。

医師「ちょっと、測ってくれる?」

P君「!?!?!?」

助手B「ハイ」

彼女は言われるままにP君の顔の横に分度器を当て、角度を測り始めました。

医師「どう?」

助手B「ハイ、120度くらいです」

医師「120度!? うーん、"イイモノ"を持ってるね〜(はあと)」


P君「.......................」


沸き上がる「殺意」を抑えて、細かく肩を振るわせてるP君に対して先生は

医師「あ、怒っちゃった?ゴメンね、じゃ続きをしようか?」と検診を再開したのでした。


「イ・ツ・カ・コ・ロ・ス...」


P君の怨念は、今でもその教室に残っているそうです。

..........いえ、P君は「私」じゃないんですけどね(汗)


(終劇)




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