こっちの世界ゾ〜ン第七十七夜「駅といえば(拝み屋さん?編)」

かいなさん


お久しぶりで〜す。

暫く実家に帰っていたうちに、お話の傾向が、随分と変わってしまっている…。


拝み屋さんのお話しに近いものですけど、数年前にこんなことがありました。


某JR駅と地下鉄の乗り換え口でのことです。

やっぱりここも、拝み屋さんとか、手相の勉強中の人とかのメッカとなりつつありました。

そういう方々とあんまりお近付きになりたくない私は、

そこでは、決して、足を止めないように注意していました。


ところが。

ある夏の日の夜。件の場所で、ひとりの男性が声をかけてきました。

「あのー。すみませーん。」

見たところ、20歳前後。

どちらかというと、さわやかな好印象の、ごくごく普通そうなひと。

道を尋かれるのか。乗り換えを尋かれるのか。思わず、立ち止まってしまいました。

しかし。次の瞬間、彼の口から出た言葉は。


「背後霊って、知ってますか?」


…。

この私に、何を語ろうというのでしょうか。

一瞬の硬直の後、脱兎の如く、その場から逃げ去りました。


あれも、新手の拝み屋さんの手口としか、思えません。怖かったよぅ。




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