こっちの世界ゾ〜ン第九夜「私が空を飛んだ日」

一真斎さん談


あれは四月のことだった。

その日私は自転車に乗って、本屋へいくところだった。

一旦停止の十字路で、丁度車が止まったのでその前を通り過ぎようとした時

自転車の後ろに衝撃がはしり、私は1メートルほど、前のほうへ吹っ飛んだ。

どうやらしっかり前を確認していなかったらしい。

止まっていたはずのエスティマが突っ込んできたのだ。

1メートル飛んだにもかかわらず、私は無傷だった。

この時は、さすがに自分の体の頑丈さに感謝した。


結局、迷惑料として1万円もらった。





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