あっち世界ゾーン・第十九「A君の怖いモノ」

いたこ28号談



うぉぉぉぉぉぉ!燃えてるかぁぁぁぁぁ!気合いだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

こんばんわ、いたこ28号です。


前回に引き続き、今回も「彼が恐くなった理由」編。


突然襲いかかる恐怖。

そして悪魔のトラウマ。

A君は蜘蛛(くも)が死ぬほど嫌いだった。

というよりも、異常なくらいに恐がった。

彼は子供の頃体験した「ある事件」が恐怖のトラウマとなって刷り込まれていたのだ。

その事件とは・・・・。

・・・今日の話も当然「 実 話 」です。


小学校低学年のころ、彼には変な日課があった。

それはゴキブリホイホイを覗くこと。

学校から帰って来ると必ず中を覗いていたらしい。

事件の日。

何時ものように中を覗くと、ゴキブリ以外の生物が捕まっていた。


それは、大きな蜘蛛。

彼が言うには、いいまで見たことがないほど大きな蜘蛛だったそうだ。

粘着剤に捕まった大きな蜘蛛は、力尽き死んでいるのか動く気配は全く無かった。

A君はゴキブリホイホイを目の前に持ち上げて中を見ていた。

蜘蛛が少し動いたような気配がした。

生きているか・・・・・。

確かめようと目をゴキブリホイホイの入り口に近づけた。


小さな何かが炸裂した。


「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」


A君の顔にめがけて無数の小さな蜘蛛達が飛び出してきた。

無数の無数の小さな蜘蛛達が!

目、口、鼻の穴に蜘蛛が。

顔が蜘蛛だらけに。


耐えられない不快感。


そして、恐怖。


彼は泣き叫びながらのたうちまくった。


 蜘 蛛 の 子 を 散 ら す。 」


どうやらその蜘蛛は卵を背負っていたのだ。

自分達の親の死を知ったのか?

子蜘蛛達は卵をやぶり飛び出してきたのだ。

A君の顔めがけて。



A君は耳の穴に入った蜘蛛がとれず病院にまで行った。



・・・・彼はその事件がきっかけで「蜘蛛」にトテツモナイ恐怖を感じるようになってしまった。

20年たった今でも・・・・・。



「気を抜くな。」

「あっちの世界ゾーン」は、突然貴方に襲いかかって来る。

もし襲われたら・・・・私にその恐怖体験を話してください。

私は恐怖体験談収集マニア。





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