あっち世界ゾ〜ン・第夜 

「惨劇!血に濡れたイブ。悪魔のヘルルームに蟹みそのしたたりが・・・
オラお化けを見ただぁ!激闘体験爆裂篇」


いたこ28号談



突然
ですが!わたしも、「あっちの世界ゾーン」の楽しい体験有ります。

だから今回も当然「 実 話 」だぁぁぁぁぁ!!

パワー全開いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!

こんばんわ、いたこ28号です。




「 大 阪 に 行 け ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ! 」

私はしがない会社員、命令に従うしかないのだ。

明日が12月24日だと言うのに・・・。


23日の午後、あるミスがわかり会社は大騒ぎになっていた。

明日の午前中に、日本全国に「正しい商品」を届けなくては成らなかった。


私達は、悲しいサンタクロース。

ネクタイをしたサンタ達は、それぞれの地域に飛んで行った。

当然私も、着替えも持てずに新幹線に飛乗った。



大阪に着いたのは夜の8時だった。

会社から指定されたビジネスホテルは大阪駅に隣接していた。

大阪○テ○ションホテル。

私が宿泊するのは「8○2号室」。



「 不 幸 か? 幸 か?」

私には霊感が無い。

霊感のある人間だったら部屋を代えてくれと、ホテルにクレームをつけただろう。

8○2室。

そこは悪魔のヘルルームだったのだ。

・・・私は何も感じない。

だから、一生の想い出に残る、

不幸のクリスマスプレゼントを受け取る事に成ったのだ。



イブの大阪駅前。

街は馬鹿カップル達でラブラブ爆裂状態だった。

焼け食いとばかりに、会社の経費でたらふく蟹を食べ・・・。

・・・クリスマスイブに、風俗に行くのは悲しすぎる。

なにもすることがない・・・・。

ホテルに戻り、眠りに付いたのは23時ごろだった。


突然目が覚めた。

深夜の3時。

息苦しい・・・。

「ゲゲゲゲェー!

カニ味噌に当ったのか????」

「ち、違う!・・体が動かん!」

「金 縛 り だ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ!」

「やばい、・・・いやだぁぁぁぁぁぁぁ!」

必死にもがいた。

しかし、金縛りは解けない。

「ごめんなさん。ゆるしてくれぇぇぇぇぇ!」

今度は、とにかく謝った。

必死で謝った。

やっぱり、金縛りは解けない。

それどころか、ますます息苦しくなってきた。

まるで部屋の空気を圧縮されたような。

「やばい、やばい、やばい。げげげげぇー!

足元に何者かがいる気配が・・・。

足元に薄紫の靄が・・・。

「いやだぁぁぁ!絶対みないぞー!見てたまるかぁー!」

思い切り目をつぶりもがいた。

何とか右腕は、動かせるようになった。

「そうだ!霊は光に弱いんだ!」

・・・・しかし、根拠は無かった。

とにかく、頭の上にあったライトのスイッチに手を伸ばした。

ベットの頭の方の壁に ライトをつける3つのスイッチがあった。

右端のスイッチは壊れていたが、真ん中のを押すと総てのライトが着くはずだった。

手探りで捜すのだがみつからない。

「あ、あったぞぉぉぉ!こ、これだぁぁぁ!」

手が痺れる。

スイッチがうまく押せない。

しかし、痺れながらも、必死にスイッチを押した。

「なんでやー!なんでやぁぁぁぁ!」

ライトがつかない。

体が動かない私は、ブリッジの要領で首をそり頭の上にある壁のスイッチを見た。

「・・・・・・・・!」

右手で必死に押していたスイッチ。

それは・・・。

「 爪 が ・ ・ ・。」 

指だった。

スイッチの変りに壁から指が三本。

スイッチの様に並んで 指の第一関節だけが出ていた。

私はスイッチと思い込み その指の爪を必死に押していたのだ。

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ

驚いて右手を引っ込めると 同時に壁から手が飛出たぁぁぁぁ!

「ゲロゲロうぉぉぉぉぎゃゃゃゃゃどへぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

脳味噌パニック5000キロ!!

私はベットから転げ落ちた。

ウルトラ爆裂スプラッターショックに金縛りが解けたのだ。

トイレで、「げろげろげろ。」

吐いた。

蟹を吐きまくってしまった。

「く、くるしいぞぉぉぉぉ!」

不思議なものである。

余りのショックと苦しさのためか、恐怖はあまり感じなかった。

だが、しかし

「おんどらぁいてまうぞ!こんな部屋に居れるけ!」

むかつきながら、2階のロビーに。

「さなだびっちやんけ!」

「くれーむや!くれーむやんけ!」

が、しかし。

気の弱い私は何も言えず・・・。

「気分が悪いので・・。」と、

意味不明の説明をフロントにして、朝までロビーにいた。




結局、アノ霊と部屋との因縁関係はわからなかった。

わかる事といえば、

右腕があの時動いたのは、お化け様のだったと言う事以外は・・・・・。



オバケさんよ、楽しいクリスマスプレゼントありがとう。
  





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